あなたの愛猫は、あなたが帰ってきたら玄関やお部屋の扉でお出迎えしてくれますか?
我が家の猫は、まっったくお出迎えをすることがないので『猫はお出迎えとかしないんだなぁ』なんて思っていました。
猫が若い頃は、私の仕事中は事故防止のためケージに入ってもらっていたため、お出迎えをすることはなくて当然でした。
今では年を取り、事故などの心配がほとんどなくなったので、出掛ける際も猫は室内放し飼いにするようになっています。
それでも、我が家の猫はお出迎えしてくれたことは一度もありません。
我が家は猫のお出迎えがありませんが、猫と暮らす人たちに聞いてみると『お出迎えをしてくれる猫』は多いのだそう。
あるアンケート調査では約8割の猫が、飼い主さんの帰宅時になんらかの形でお出迎えをしてくれるという結果が出ています。
我が家の猫は、私や子供たち、主人への愛情が薄いからお出迎えしてくれないの?!と少し不安になったので、猫がなぜお出迎えをしてくれないのか、またお出迎えをしてくれる猫はどんなことを考えているのかを調べてみました!
◆お出迎えをしてくれない理由
基本的に、猫が小さい時から毎日行っていた習慣の中に『お出迎え』が無ければ、シニア期になって突然、『お出迎えをしてくれる』ということはないようです。
猫は賢く、学習する動物です。そのため、『お出迎え』をしなくても飼い主さんが自分の元に来てくれることや、飼い主さんが部屋に入ってきてからでも、自分のニオイを飼い主さんにゆっくり上書き出来ることを知っていると、猫は『お出迎えはしなくても大丈夫』と思うようになるのだそう。
また、冬は玄関や部屋の扉の前、窓際などは寒いので、近づくのが億劫になりお出迎えをしないということもあるのでしょう。
単純に猫が眠っている時間に、飼い主さんが帰宅する場合もお出迎えをすることが少なくなるようです。
多頭飼いされているお家や、お家に常に誰か人がいる場合なども猫が『お出迎え』をする理由がないため、お出迎えをしないことが多いようです。
◆猫がお出迎えしてくれる理由は?
ではお出迎えをしてくれる猫はなぜ、飼い主さんをお出迎えしてくれるのでしょうか?
猫がお出迎えをしてくれる理由は、実は愛情からだけではないのだそう。
①愛情表現
猫のお出迎えの理由が『愛情だけではない』とは書きましたが、『愛情』からお出迎えをしてくれることももちろんあります。
一人寂しくお留守番をしている最中に、大好きな飼い主さんが帰って来たのを窓などから見て、単純に嬉しくて玄関やお部屋の扉の前まで来てくれることもあるようです。
②確認
猫にとって家の中は自分の『縄張り』です。
猫は縄張り意識の強い動物なので、縄張りを荒らす『侵入者』を嫌います。
玄関から入ってくるのは『飼い主さん』だけではなく『侵入者』の可能性もあるため、帰って来たのが本当に飼い主さんなのか、飼い主さんに変なニオイがしないのかを確認している猫も少なくないのだそう。
飼い主さんの顔を見たらすぐにどっかに行ってしまったり、飼い主さんのニオイを嗅いだだけでどこかにいってしまう猫は、確認するためだけにお出迎えに来ている可能性があります。
③何か要求がある
飼い主さんに対して、何かしらの要求がある時も猫はお出迎えにやってきます。
一人でお留守番をしていて寂しかったからかまってほしい。
お腹が空いたからごはんがほしい。
トイレが汚いから片付けてほしい。
など、長時間一人ぼっちで待っていたからこそある不満を、早く解消してもらおうと玄関までお出迎えに来ていることもあるのだとか。
何かしら猫にしてほしいことがある場合は、猫は要求を伝えるサインも一緒に出します。
お家に帰って一息つきたいとは思いますが、まずは猫の要求に応えられる範囲で、応えてあげてみてくださいね。
いかがでしたか?
お出迎えに来ないから、猫に愛されていないという訳ではないようですし、お出迎えをしてくれるのが猫からの愛情表現だけ、という訳でもないようです。
とはいえ、飼い主さんが帰って来ても、猫がお出迎えをしてくれなかったり、気持ちよさそうに眠っていたりするのは、猫がお家を『安心できる場所』と認識してくれているからです。
また、飼い主さんを猫がお出迎えするという行動も愛情表現だけが理由ではないとしても、お家を守ろうとしていたり、飼い主さんを信頼しているからこその行動ともいえます。
猫はあなたのことを嫌っているわけではないので、お出迎えにきてくれなかった時もお出迎えにきてくれた時も、『ただいま』と優しく撫でてあげると猫とのいいコミュニケーションになるのではないでしょうか♪