猫は他の動物よりも腎臓系の病気にかかりやすいと言われています。
特に腎不全などのおしっこに関する病気に、猫はなりやすいのだそう。
6歳以上の猫からだんだんと疾患率は上がり始め、10歳を越えるシニア猫の大半が、腎臓の病気やおしっこのトラブルを持っていると言われています。
夏場も脱水症状などで、おしっこをする回数が減り、腎臓に負担がかかりがちなのですが、猫の場合は夏よりも冬場の方が脱水症状を起こしやすくおしっこトラブルを起こしやすいんです。
猫は冬場になぜおしっこのトラブルを起こしやすいのでしょうか?
冬場に猫がなりやすいおしっこのトラブルと共に理由や対策をご紹介します。
◆冬場のおしっこトラブルの原因は?
人間も同じですが猫も、気温の低下と共に水を飲む量は減り、おしっこの回数が減るから、冬場は猫のおしっこトラブルが多くなると言われています。
気温も低いため猫があまり水を飲まなくても大丈夫かな?と思うかもしれませんが、冬場は乾燥しています。
気温が低く汗をかかなくても、冬場に脱水症状を起こす猫も少なくありません。
冬場の脱水症状は、夏の熱中症のようにわかりやすく猫の体温が上がったり、舌をだして温度調節をするわけではないのでわかりにくいかもしれません。
しかし、猫が脱水症状になってしまうと排尿することがなくなり、体内の尿の濃度が高くなってしまい、猫の命が危険な状態になってしまいます。
冬場でも猫にはしっかり水分補給をしてもらい、脱水症状を防ぎ、おしっこトラブルが起こりにくいように工夫してあげましょう。
◆冬場のおしっこトラブル対策
猫の冬場のおしっこトラブルを少しでも減らすためには、まずお水を飲みやすい環境を作ってあげることが大切です。
どうすれば猫がお水をしっかりと飲むようになるのか、ポイントをご紹介します。
①水飲み場を多数設置する
猫は基本的に『めんどくさがりや』だと言われています。
眠いときや動きたくない時は、喉が乾いていても『お水を飲むのさえめんどうだ』と思ってしまい、お水を飲まず脱水症状を引き起こすこともあるのだそう。
部屋の広さなどにもよりますが、猫が『お水を飲みにいくのがめんどう』と感じないくらい、水飲み場を猫がよくいる場所ごとに置いてあげましょう。
それだけで、猫は水を飲むのが楽になりお水を飲む頻度も増えるはずですよ♪
②水を飲みやすい器にする
猫のなかにはお髭がお水に当たるのが嫌で、お水をあまり飲みたがらない猫もいます。
なるべく器の縁が広く、髭が当たりにくいように考えられたウォーターボウルでお水をあげましょう。
猫壱のハッピーダイニングウォーターボウルは、猫にとってお水がのみやすい構造になっているので、お水をあまり飲んでくれない猫にぴったりかもしれませんね。
③ごはんを食べる場所と水飲み場は距離を離す
元々野生にいた猫は、狩場と水のみ場は離れた場所にあったと言われています。
その名残もあるのか、猫はフードボウルとは別で、水飲み場があると安心して水を飲めるのだそう。
ごはんと並べて、お水を置いている人も多いかもしれませんが、なるべくお水とごはんは離しておいてあげましょう。
◆冬場になりやすいおしっこトラブル
一番冬に起こりやすいおしっこトラブルは『尿道閉鎖』です。
尿閉とは猫のおしっこがでなくなってしまう病気のことです。
尿閉はメス猫よりもオス猫の方がなりやすく、他にも原因はありますが、猫の尿道が閉鎖する原因のほとんどが『尿結石』なのだそう。
猫の水を飲む量が減ることで、尿の濃度が濃くなり尿結石ができるといわれています。
冬場にお水をあまり飲まずにいると、体内にできた尿結石がオス猫の狭い尿道につまってしまうことで尿道が閉鎖、つまり詰まってしまいおしっこがでなくなってしまうのです。
もちろん、尿結石自体はオス猫だけでなくメス猫もなることのある疾患です。
しかし、メス猫はオス猫に比べると尿道が広いため、結石ができても、尿道がつまってしまうことは少ないといわれています。
尿閉の怖いところは、猫のおしっこがでなくなってしまってから、短時間のうちに猫の命に危険がおよぶというところ。
猫の尿道が結石などで閉鎖してしまってから、だいたい1日前後で膀胱におしっこを溜めることができなくなります。
2日経つと尿毒症を起こし、3日目には死亡してしまうこともあると言います。
猫のおしっこ量が極端に減っていたり、丸1日おしっこをしていないようであれば、尿閉を疑い、早めに病院へ連れていきましょう。
いかがでしたか?
猫の飲水量、夏場は気にしている!という飼い主さんが多いかもしれませんが、冬場にも脱水が起こりますし、脱水が原因で起こる怖い病気もあります。
冬場も猫がしっかりと水を飲んでいるか、チェックしましょう!
ウォーターボウルに目盛りがついていると1日にどのくらい猫がお水を飲んだのかすぐにわかることができます。
脱水予防にもハッピーダイニングはぴったりかもしれませんね。