ぷにぷにしていて、なんだかいいニオイのする猫の肉球。
猫の肉球は、肉球のニオイのハンドクリームがあったり、猫の肉球スクイーズがあったりするくらい、人間に人気の高い猫の部位ではないでしょうか?
そんな人気の高い猫の肉球には、正式名称が別にあることをみなさんご存じでしたか?
大好きなのに意外と知らない、猫の肉球についてまとめました♪
◆肉球の正式名称は?
猫の肉球は『肉球』と呼ばれていますが、実は正式な名前ではありません。
猫の肉球の正式名称は『蹠球(しょきゅう)』と言うのだそう。
『蹠』は訓読みで『あしうら』と読みます。意味もそのまま『あしのうら』のこと。
猫の足の裏にある丸いものだから、『蹠球』なのでしょう。
ちなみに、肉球も肉球ごとに名前があるのだそう。
<前脚>
①掌球(しょうきゅう):
猫の一番大きな肉球。人間では手の平にあたります。
掌球の形は実は猫ごとに微妙に違うんです。肉球占いではこの掌球の形で手相占いのように性格を占います。
また、掌球の色は猫の毛色によって違います。
②指球(しきゅう):
猫の指についている5つの小さな肉球。掌球の回りに4つ、離れた部分に1つあります。
③狼爪(ろうそう):
掌球から離れた部分にある肉球。人間の『親指』に当たる部分です。
基本的には前足にしかない指になります。
④手根球(しゅこんきゅう):
手根球も狼爪と同じように前脚にしかない肉球です。
猫の手根球は犬に比べるとちょっと小さめ。
手根球は地面と接することのない位置にある肉球です。
地面につくことがない肉球なので、生活では使わないが猫が進化する過程で残ってしまったものではないか、という説や手根球の下にある『豆状骨』という骨を守っているのではないか、という説もあるようです。
手根球は何のためにあるのか、明確にはわからない肉球といえるでしょう。
<後ろ脚>
①足底球(そくていきゅう):
後ろ足の中で一番大きな肉球のことです。前足の掌球に位置する肉球です。
②趾球(しきゅう):
後ろ足の指にある4つの小さな肉球。前足にはあった親指がないので、後ろ足には指は4本しかありません。
猫の肉球には結構しっかりと色々な難しい名前がついているんですね。
◆肉球の役割とは?
猫の肉球には実はたくさんの役割があるんです。
猫の肉球の大切な役割をご紹介します♪
①足音を消す
猫の肉球の最大の役割は足音を消すことです。
猫の肉球はぷにぷにとクッションのようになっているので、地面を歩いていても足音が聞こえづらいといわれています。
狩りをするハンターであった猫にとって、獲物に気づかれないように近づくために必要な機能といえるでしょう。
②センサーの役割
ぷにぷにと柔らかく、適度に弾力のある肉球には無数の神経が通っていて、まるでセンサーのような役割をしているのだそう。
肉球が敏感に反応してくれるからこそ、猫は不安定な道や細いものの上などを歩くことができるようです。
③クッション
高いところに登るのが好きな猫ですが、爪や足の構造は高いところから降りるには向いていません。
そのため高いところから猫は上手に降りることができないため、大抵猫は飛び降ります。
そんな時に、活躍するのが肉球です♪
猫の肉球がぷにぷにしているのは肉球の皮の下はコラーゲンと脂肪細胞からできている皮下組織でできています。
高いところから飛び降りた時に、猫の弾力のある肉球が衝撃を吸収し、怪我などをしにくくしてくれているのです。
⑤体温調節をする
人間もそうですが、動物は体温を調節するときに『汗』がでます。
しかし、猫が汗をかくことができるのは『鼻』と『肉球』だけなのだそう。
猫の鼻は小さいため、猫の場合肉球で汗をかいていることが多いのではないでしょうか。
猫は暑いときには肉球から汗をかき、体温を調節しています。
いかがでしたか?
猫の肉球は人を癒すためだけじゃなく、猫の生活に密着した役割がたくさんあるようです。
私たちが思うよりも猫の肉球は奥が深いのかもしれませんね。