猫は寒がり!というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか?
童謡にも冬の雪降る日に『犬は外を駆け回り、猫はこたつで丸くなる』という歌もあるからか、猫は『寒いのが苦手』というイメージがどうしてもついて回ります。
そんな『寒がり』のイメージが強い猫が、冬を快適に過ごすには飼い主として、どのようなことをしてあげれば良いのでしょうか?
猫が冬を楽しく過ごすためにどうすればよいのか、ご紹介します。
◆猫は寒がり?
初めにも書きましたが、猫はどうしても『寒さに弱い』イメージがあります。
しかし、実は猫は他の動物に比べて、特筆して寒さに弱いというわけではないようです。
もちろん個体差もあるし、品種差もあります。年齢でも寒さに強い・弱いは変わります。
一般的には長毛は寒さに強く、短毛は寒さに弱いといわれています。
また毛の長さだけでなくある程度育ってきた環境差もあり、沖縄や暖かい場所で育った猫よりも、やはり北海道や寒い地域で育った猫の方が寒さにも慣れているといえるでしょう。
実際に、2月に真冬の北海道で、寒さに全く動じていない猫を見て、驚いたことがあります。
雪の上を普通に歩き、雪の積もった屋根で昼寝をし始めた猫を見て、やっぱり北海道の猫は暖かい地方の猫よりも、寒さや雪に対して慣れているのだと感じました。
環境や毛の長さ以外にも、年齢でも寒さに強い猫かどうかは変わります。
若い猫は筋肉量も多く代謝もいいので寒さには強めですが、筋肉や脂肪も少ない子猫やシニアは寒さに弱い傾向にあります。
猫は特別に寒がり!というわけではありませんが、年齢や品種、育成環境により寒さに強いかどうかは変わるようです。
◆猫が快適に過ごせる温度は?
猫が一般的に快適に過ごせると言われている温度は18度~26度、湿度30~70%と言われています。
人間からするとちょっと肌寒いと感じる人もいるでしょう。
寒がりな私からするとちょっと寒いと思う温度ですし、小さな子供のいる家庭では真冬に18度程度で暮らすのは難しいと思います。
猫からすると18度~26度程度でも快適に過ごせる、ということだけを覚えておき、人間といるときには無理に猫の適温に合わせず猫が『暑い』と感じない程度の室温設定で暖房やストーブを使うと良いでしょう。
猫の適温に室温を合わせるよりも、気を付けなくてはいけないのは1日の中で『極端に温度差をださない』ということ。
人間もそうですが、猫も1日を通して極端に温度差があると体調を崩します。
飼い主さんがいるときは暑くて、飼い主さんがお仕事の間は寒い、というように1日を通して温度差があると体調を崩しがちになってしまいます。
できるかぎり1日を通して一定の温度を心がけましょう。
◆猫が冬を快適に過ごす一工夫
①暖かい寝床
窓の外を見るのが好きな猫のために窓の近くに猫用ベッドや猫のリラックススペースを作っている人は少なくないと思います。
ひなたぼっこもできるので春夏秋は窓際は猫にとっては嬉しい猫床になっているでしょう。
しかし、冬の窓際はかなり気温が下がります。
猫自身も窓際は寒いことを知っているのでひなたぼっこをしたいときはあまり近づかないかもしれませんが、冬場は猫ベッドやリラックススペースを窓際から離して作ってあげましょう。
また、床暖房等がついていないと床からの底冷えがあります。
低い場所は暖かい空気がいきにくいので人間が思っているよりも寒いもの。
冬は猫のベッドを床に置くのではなく、高めの場所においてあげましょう♪
ちなみに、最近の床暖房は40度以上には床が暖まらないため低温やけどの心配はありませんが、ホットカーペットや40度以上に設定できる床暖房では猫が低温やけどになる可能性があります。
低温やけど予防にも少し高めの位置にリラックススペースをおいてあげると良いでしょう。
②トイレも暖かく
猫のトイレを廊下に出している、トイレはリビングから離れている、という人も少なくないのではないでしょうか。
普段から人が常駐する場所でも猫がリラックスする場所でもない、という場所に猫のトイレを置いていると当然猫のトイレ周辺の気温は低いものです。
ただ、猫はめんどくさがりで『いやだなぁ』と思うことを積極的にしたがらない動物です。
猫のトイレ周辺が寒いと『トイレがめんどくさい』『トイレが寒くて嫌だ』と猫がトイレを我慢することもあります。
猫のトイレの場所は、あまり寒くなりすぎない場所をえらんであげて下さいね。