人間なら誰でも経験のある『しゃっくり』。
一度しゃっくりをし始めると中々止まらず、地味に不快になります。
人間なら誰でもしたのことあるしゃっくりですが、猫のしゃっくりを聞いたことがある方は意外と少ないのではないでしょうか。
ちなみに私は16年ほど猫といますが、一度も猫のしゃっくりを聞いたことはありません。
猫も人間と同じようにしゃっくりをするのか、もし猫がしゃっくりをするならと何が原因なのかなど猫のしゃっくりについて調べてみました!
◆猫もしゃっくりをするの?
しゃっくりとは横隔膜の痙攣する現象です。
横隔膜が痙攣して声門が音を立てて、すばやく閉じることを繰り返す現象がしゃっくりというのだそう。
そのため人間は『ひっく』と声が出てしまうのが一般的です。
対して猫はしゃっくりをするけど無音のことが多いのだそう。
猫にも同じように横隔膜があるため、横隔膜が痙攣すればしゃっくりもするようです。
ただ、人間のような『ひっく』というしゃっくり独特の音がすることは猫には少ないと言われています。
◆猫のしゃっくりはどんなもの?
人間のように音が出ない、猫のしゃっくりはどんなものなのでしょうか?
実は、猫のお腹の真ん中辺りがピクピク動いているときは、猫がしゃっくりをしている可能性があるんです。
人間でもそうですが、しゃっくりをするとお腹や胸に力が入り、軽くピクピクお腹が波打つことがあると思います。
猫もしゃっくりをすると、お腹がピクピクと波打つのだそう。
横隔膜が痙攣しているので、当然かもしれませんね。
猫のしゃっくりとよく似た動作を猫はすることがあります。
しゃっくりと同じように、お腹がピクピクと波打つ動作の代表的なものは、咳かもしれません。
咳をするときも猫のお腹は波打ちます。ですが、猫の咳は人間と同じように『けほけほ』と咳き込む音がします。
また、お腹の動きはしゃっくりと似ていますが、咳の場合は体全体も同時に動くことが多いようです。
毛玉を吐くときのお腹の動きも、猫のしゃっくりの動作と似ています。
しかし、毛玉などを吐き出すときは、猫の口が大きく開き、何かを吐き出そうとするので、すぐにしゃっくりではないことがわかるでしょう。
基本的にしゃっくりの場合、お腹以外はあまり動きません。
猫のお腹が小刻みに動き、他に変化が見られない時は、猫がしゃっくりをしていると考えてよさそうです。
◆心配のないしゃっくりの原因
猫がしゃっくりする原因は、主に『餌の早食い』が多いと言われています。
餌の早食いにより、餌を食べ過ぎてしまう場合も、猫がしゃっくりを引き起こす原因になるようです。
また、猫が水を飲みづらいことが原因で、水を飲むときに空気を取り込みすぎてしまい、しゃっくりしていることも少なくありません。
激しい運動なども、猫のしゃっくりの原因になると言われています。
基本的に、猫のしゃっくりがすぐに止まる場合や、猫のしゃっくりの原因に思い当たる節がある場合には、しゃっくりをしていてもあまり心配はありません。
猫が餌を早食いしたり食べ過ぎたりしないようにすることや、水を飲みやすくしてあげることで、猫はしゃっくりをしなくなるかもしれません。
猫がしゃっくりをしていたら、一度飲食環境や食器などの見直しを考えましょう。
一般的にはハッピーダイニングのような脚付きのフード・ウォーターボウルが猫には餌を食べやすく、水を飲みやすいといわれています。
餌が食べやすいと猫の早食い防止にも繋がるので、一度検討してみてくださいね。
◆心配なしゃっくりの原因
猫がしゃっくりをし始めてすぐにしゃっくりが治まらない場合や、何もしていないのに頻繁にしゃっくりを繰り返し起こしている場合は、病気の可能性も否定できません。
猫のしゃっくりの原因となる横隔膜が痙攣を起こしてしまう病気として、考えられるのものはいくつかあります。
胃がん・食道がんなど横隔膜に近い部位の腫瘍や、肺炎・胸膜炎・気管支喘息などの呼吸器系の病気も、横隔膜に近い部位での炎症のため『猫のしゃっくりが止まらない』ということもあるようです。
また、脳腫瘍など神経自体が刺激される病気の場合も、しゃっくりが出ることがあります。
ただ、腫瘍や炎症の場合はしゃっくり以外の症状が出ていることも少なくないでしょう。
猫のしゃっくりが止まらず、他にも猫に不調がみえるようであれば、動物病院を受診するようにしましょう。
いかがでしたか?
猫のしゃっくりは猫をよーく見ていないと気がつきにくいかもしれません。
猫のしゃっくりが長く続かない場合は様子見で大丈夫ですが、繰り返すようであればまずは原因を探り、原因が見つからないようであれば獣医さんに相談するようにしてくださいね。