我が家の愛猫は1匹だけ。毎朝私の後を追いかけ、抱っこをせがみ、椅子に座っているとまるで「ケチャップのしみ」のようの胸にべったりとくっついて来ます。。絶対に私を「ちょっと大きめの猫」だと思っているはず。
可愛いです。確かに。しかしこれではゼンゼン仕事ができません。
「犬や猫は複数で生活するのが自然界の基本。できれば2匹以上飼うことが望ましい。」
と語っているのは自閉症の動物学者のテンプル・グランディン。猫は孤高のハンターだと言われていますが、一緒に生活する限り、確かに猫は「仲間」が欲しいのかもしれません。
今回は、2匹目を飼いたい時、先住猫と新入り猫を上手にご対面させるコツをご紹介しましょう。
■先住猫を優先しよう
まずいきなり室内で先住猫と新入り猫を対面させるのは危険です。新入り猫はケージに入れ、最初は飼い主が先住猫を抱っこして、ケージにいる新入り猫にご対面させて下さい。
この時先住猫が新入り猫を威嚇したり唸っても怒ってはいけません。あくまでも先住猫を優先して扱いましょう。
先住猫を室内に放すと、新入り猫の周りをぐるぐる回ったり、匂いをかいで状況を判断しようとするはず。
まずは先住猫の気がすむまで好きなようにさせてあげましょう。
新入り猫がどんなに可愛くても、最初のうちは「先住猫優先」を心がけましょう。飼い主が何気なく新入り猫を抱っこするだけで、やきもちを焼いて体調を悪くしてしまうかも。
先住猫と新入り猫のご対面をさせた時は、いつも以上に先住猫を可愛がって優先してあげましょう。
■喧嘩をした時の「逃げ場」を作っておこう
先住猫と新入り猫。最初は喧嘩をしょっちゅうする可能性があります。まずは部屋の中に、お互いに距離が保てるように、「逃げ場」を作ってあげましょう。
子猫VS成猫の場合、子猫の「逃げ場」は成猫が入れないような狭い隙間を部屋の数カ所に意識的に作ってあげる、成猫には家具の上など、子猫が登れない高い場所に「逃げ場」を作ってあげましょう。
この時、先住猫の「逃げ場」の場所を新入り猫よりも「高い場所」に作るのがコツ。猫は高い場所にいる猫の方が精神的優位を保つ動物だと言われています。
いかがですか。2匹目を家に迎える時。一番大切なのはお互いの「匂い」に慣れさせること。最初に対面させる前に、相手の匂いのついたタオルなどの匂いを与えたり、先住猫が入れない場所を用意して、そこで新入り猫を隔離してしばらく飼うなど工夫が必要です。
一番怖いのは猫同士の「相性」もありますが「感染症予防」も大切。猫同士で感染する病気をお互いの猫が持っていないか、健康チェックをすることが1番大切なポイントです。