猫と人間は相性が悪いかもしれません。ま、まさか…。でも思い当たるふしがありませんか?
犬も猫も太古の昔から人間と暮らしてきた動物。それなのにどうしてこんなに性格が違うのでしょうか。今回は、猫と人間がお互い分り合えないと思われる3つの理由をご紹介します。
☆「犬は人につき、ネコは家につく」
これは確かに「あるある」です。猫にとって飼い主よりも「家」が大事。私の近所に住む「しらすちゃん」と言う猫。毎朝うちにご飯を食べに来ますが、もともとは私の家の4軒となりのKさんの家の飼い猫でした。
Kさんは一人暮らしの高齢の女性。最近物覚えが悪くなり、時々徘徊するようになりました。おそらく猫のご飯をあげるのも忘れてしまうのでしょう。
しらすちゃんはKさんに溺愛されていましたが、そんなKさんを見限って今は勝手に外に出て近所に愛想を振りまいてご飯をねだるようになりました。
朝は私の家、夜はお向かいのNさんが家にいれて世話をしているようです。
このしらすちゃんがもし「犬」だったら?おそらくKさんから離れず、Kさんが徘徊から帰って来てご飯をくれるのをじっと待っているかもしれません。犬にとって、飼い主との絆は「永遠」です。
でも猫にとっては…(泣)
☆猫の気持ちはわかりにくい
猫には「眉毛」がないのを知っていましたか?人間や多くの犬には必ず眉毛があります。そして眉毛は感情を表す時に非常に役に立つツールです。
猫にはその眉毛がないせいか、猫の顔から猫の気持ちを読み取るのはとても難しいと言われています。
霊長類である「人」は、「顔」を使って気持ちを伝えます。顔の表情は「言葉」よりも大切だと考える人類学者もいます。
しかしネコは「顔」であまり「合図」をしません。ネコはむしろ、「体」で示す合図のほうがはるかに気持ちを伝える動物なのです。これではお互いの意思の疎通はかなり難しいといえますよね。
☆人間は猫の「匂い」を感知できない
犬は人間が感知できる限界の千分の1にも満たない匂いさえ嗅ぎ分けます。そしてそれは猫も同様です。猫にとって「匂い」はコミュニケーションを伝え合うツール「言葉」なのです。
帰宅した飼い主に猫がスリスリする行為、これは自分の匂いを相手につけて匂いを交換する仕草です。そしてまさしくこれが猫にとっては気持ちを伝える行為なのです。
しかし飼い主はこれに気が付かないでしょう。「毛が付くからやめて~。」と猫がスリスリすると体を離そうとしていませんか?これは猫にとって「あなたのことは嫌いです。」と言われるのに等しい行為なのかも知れません。
いかがですか。結構ショックだったのではないでしょうか?今自分の膝の上でスヤスヤと寝ている猫。とても幸せそうですよね。
でもそれは、あなたが好きだから幸せなのではなく、おそらく暖かい膝が快適だから。あぁ、書いているだけでもショックです…。