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猫の里親になる条件は厳しい?トラブル防止などの理由についても解説


猫の里親

Gray and red cat isolated on a white background.

Oleksandr Lytvynenko/shutterstock.com

里親になりたい時NPO法人や自治体、ボランティア団体に問い合わせて、猫を探すことができます。

捨てられた猫や、以前の飼い主がやむを得ない事情で飼うことができなくなってしまった猫、子猫から老猫まで里親を待っている猫は様々です。

そんな猫たちを少しでも助けるために里親募集は常にしています。

猫の里親の条件

いろんな団体によって多少違いはありますが、大体に共通しているものをあげたいと思います。

まず年齢です。
20~60歳、60歳以上の方は万が一飼育できなくなった後代わりに世話してくれる人が同居していればOK。
6歳以下の子供がいる家庭は不可(猫をおもちゃにして猫がストレスを感じないため)。

他には終生愛情を持って飼うことができること、途中で転勤や引越しで手放さなければならない環境にないこと。

飼育に関して家族の同意を得ていること。

完全室内飼いができること(脱走防止対策や迷子防止対策ができていること)。

アパートだったらペットを飼う許可を得ていること(大家さんの許可書必要)。

販売、動物実験目的でないこと。

猫の登録をし、ワクチンや予防接種を受けさせること。去勢、不妊手術をすること。などがあります。

これらは当然のことといえば当然のことですね。
ところがもっと厳しい条件を付けているところもあります。

例えば、単身不可。男性不可。学生不可。未婚カップル不可。固定電話ない人不可。フリーメールでのお問い合わせ不可。猫が8時間以上留守番する環境になる場合は不可。猫の飼育歴ない人不可。ペット可の賃貸住宅でも不可。子持ち不可。などです。

さらに提出義務証書というものがあって、例えば世帯主の源泉徴収書もしくは預金残高証明書、勤務先電話番号(本当に勤務しているか確認するため)、顔写真提出、身分証明書コピーの提出を求めるところもあります。

里親になった後の義務として毎週写メール等で近況報告すること、寄付、餌の指定(良質なもの)、アポ無し自宅訪問、アポ有り自宅訪問などがあります。

なぜ条件が厳しいの?

Persons hand and a cats paw making a heart shape. Instagram toned effect.

Suzanne Tucker/shutterstock.com

これらの条件を満たしている人はかなり限られてくることでしょう。

しかし上記で述べた不可条件が一つでも該当する場合、また義務が守れない場合は猫を虐待したり捨てる可能性があるということで里親になれません。

里親を求めている猫たちはほとんどが一度捨てられたり、飼い主と別れる辛い経験をしているので、そんな猫たちに2度と同じ思いをさせたくないという思いから、このような厳しい条件になっているのだそうです。

そしてこれだけ厳しい条件の背後には他にもあるトラブルがあるからなんです。

それが「里親詐欺」「猫虐待事件」です。
里親詐欺とはあまり聞かないかもしれませんが、その実態は善意で猫を譲り受け、その後様々な方法で猫を不幸にします。

そのほとんどは虐待です。
他にも動物実験のために転売したり、別の里親を探して飼育料を請求するなど、目的は様々です。

いずれにしても人間の欲にまみれた結果、猫が犠牲になるという悲しい結果です。

これだけの条件を付けていても里親詐欺や猫虐待は無くなりません。
ですからどんどん条件も厳しくなっていくのかもしれません。

本当に純粋に猫が好きで、里親になりたいと思っている方が多いのも事実です。

一匹でも多くの猫が、ステキな里親の元で幸せに暮らせるようになるといいですね。

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