猫の驚きの能力
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猫には驚きの能力があります。音をほとんど立てずに歩いたり、色々と障害物があってもそれを上手にかわしたりしながら進んで行くことができるのです。
例えば、たくさんのトランプを折って立てていても、その場所をトランプを倒さずに通過する猫もいます。トランプといえばそこそこの大きさがありますし、いくら折ってあったとしても、少しの風があれば倒れてしまうものです。
たくさんのドミノを廊下に立てても、たくさんのコインを床に立てても、たくさんのトランプを折って立てても、猫の能力の高さからそうした場面でも安心して、あまりドキドキしないで歩く様子を見守ることができます。
では、猫はどうしてこのようなことができるのでしょうか。猫が障害物を避けられる理由を知りたくなります。幾つかの理由に注目しましょう。
猫が障害物を避けられる理由とは?
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猫が障害物を避けられる理由には、猫の歩き方やひげの役割が関係します。それぞれ詳しく解説します。
猫の歩き方
猫は歩く時に、前脚で踏んだ場所を後ろ脚でも踏むようにして歩くことができます。とても器用です。このような歩き方をすれば、危ない物を踏まなくて済みます。そして物を倒さずに、不要な物音を立てずに進むことができるので、敵からも見つかりにくくなります。
このように、猫は前脚で踏んだ場所を後ろ脚でも踏むようにして歩くことができるので、前脚で物を倒すことをしなければ、基本的には前脚で一度踏んだ安全な場所を何も倒すことなく進んで行くことができるのです。
一方、犬にとっては前脚で踏んだ場所を後ろ脚でも踏むようにして歩くことは簡単ではありません。豪快に物を倒してしまうこともあります。でもそれはそれで、その不器用さを見てかわいらしさを感じるものです。
猫のひげの役割
猫のひげの根元には血管と神経が通っていて、ひげが何かに触れると神経を通り、その情報が脳に運ばれていきます。そして、猫は「何かがある」と感知できます。
また、猫はひげを使って距離を測ることもできます。ひげの根元の毛根部分には分泌液が満たされていて、そこにたくさんの神経が集中しています。それで、ひげの先の部分が壁などの障害物に触れるとすぐに反応することができ、障害物に体をぶつけることなく進んでいくことができます。
さらに、猫のひげはセンサーの役割も果たしています。空気の流れや風の向きなどを感じとることが可能です。繊細なひげの部分に風があたると、どこから風が吹いてくるのかをすぐに察知できます。そのことがわかれば、どの方向に逃げられるのか把握しやすくなります。
このように、猫のひげが障害物を避けられる理由に関わっているとは興味深いことです。猫のひげには大切な役割がありますので、猫のひげは切らないようにしましょう。
せっかく障害物を避けられるのに、わざと物を倒したりする場合もある⁉
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驚きの能力が備わっている猫ですが、わざわざ物を倒したりする場合もあります。幾つかのケースを紹介します。
飼い主さんにかまって欲しい場合
猫は気ままな性格だといわれます。しつこくかまうと嫌がりますが、相手にされないとされないなりに寂しく感じ、振り向いてほしいと近寄ってくるのです。
かまって欲しいので、わざと物を倒すこともあります。わざと飼い主さんがびっくりするようないたずらをして、たとえ怒られるとしてもかまって欲しいのです。
侵入したと判断する場合
家で飼われている猫は、室内のほぼ全ての場所を縄張りにして過ごしています。猫は自分の縄張りを脅かす存在だと判断すればその存在を警戒し、侵入したと判断することがあります。
それで、侵入物を追い出すということで物を倒したり落としたりすることがあります。猫が自分のテリトリーと考えている高い所に、侵入したと猫が判断するような物を置くのは危険です。倒してそれが落下して、人が怪我をすることがないように気を付けましょう。
単にどかしたいだけの場合
猫にはお気に入りの場所があります。何でこんなところがと思うような場所が、実は猫のお気に入りの場所だったりすることもあります。
そのお気に入りの場所に物が置いてあると、猫はその物を別の場所に移動させることはできません。そこで、お気に入りの場所で落ち着いて過ごすために、その物を倒したり落としたりするわけです。
あまりにそのようなことが続くと猫にとってストレスになってしまう場合もありますので、猫のお気に入りの場所には物は置かないであげると良いでしょう。