はじめに

大型犬は小型犬に比べて早く死んでしまうことが多いと言われています。実際にそのように感じている人は多いでしょう。

大型犬が短命なのは本当なのでしょうか?また大型犬が短命だとすれば理由はいったい何なのでしょうか?今回はそうした疑問にお答えしたいと思います。

大型犬は小型犬よりも短命?

色々な種類の大型犬

Susan Schmitz/shutterstock.com

大型犬は小型犬よりも短命なのでしょうか?確かにそうした傾向があると感じている人は多いようですが、実際にはっきりと断言できる人は少ないかもしれませんね。

本当のところはどうなのでしょうか?詳しく見てみましょう。

どこからが大型犬?

「大型犬が短命」なのであれば、その事実は飼い主さんの選択に大きな影響を及ぼしますよね。

現在、大型犬を飼育している人であれば、自分の愛犬が短命だと知るのは悲しいことです。本当に短命な傾向があるのであれば、できるだけ長生きできるようにお世話の仕方を工夫したり、病気に敏感であったりしたいと思うことでしょう。

また、これから犬を飼育したいと考えている人も、「大型犬が短命」だということを知っているなら、「どの犬を飼うのか」という選択に影響を与えてくるはずです。

まず気になるのは、皆さんが飼育している犬、またはこれから飼おうと思っている犬が大型犬に分類されるかどうかについて考えましょう。

大型犬かどうかは犬の基本体重で判別することが出来ます。体重が25㎏以上の犬種が大型犬とされています。その中には、40㎏以上の体重をもつ犬種もおり、超大型犬と呼ばれています。

では、大型犬ほどの体重を持つ犬種にはどんなものがあるのでしょうか?有名な犬種をいくつかご紹介しますね。

大型犬に分類される犬種

  • ラブラドールレトリーバー
  • ゴールデンレトリーバー
  • バーニーズマウンテンドッグ
  • フラットコーテッドレトリーバー
  • ダルメシアン
  • ジャーマンシェパードドッグ
  • ドーベルマン
  • グレートピレニーズ

これらの犬種は特に人気の高い大型犬たちです。もちろん、これ以外にも大型犬はたくさんいます。自分の愛犬が大型犬に含まれているようであれば、短命なのかどうかが気になるところですね。

大型犬は短命

大型犬は小型犬よりも短命なのでしょうか?結論から言うと、短命です。

事実として、大型犬と小型犬の平均寿命にはかなりの差があります。大型犬の平均寿命が10-12歳なのに対して、小型犬の平均寿命は12-14歳です。加えて、中型犬の平均寿命は14-15歳とも言われています。

身体の大きい犬種は、確かに短命なことが分かりますね。しかし、大型犬が小型犬や中型犬よりも短命なのはどうしてでしょうか?大型犬が短命なのは主に3つの理由があるとされています。詳しく見てみましょう。

大型犬が小型犬より短命な理由①:成長スピードが異なる

ラブラドールレトリーバーの子犬と遊んでいる小さな男の子

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大型犬が小型犬よりも短命な理由のひとつとして、成長スピードが異なることが挙げられます。成長スピードが異なるとは、どういうことでしょうか?

年齢別比較

大型犬と小型犬がどのように成長スピードを違えているのかを、それぞれの年齢を人間換算で表すことで比較してみましょう。

・大型犬の年齢比較表

大型犬人間
生後2か月2歳
生後4か月6歳
生後6か月10歳
生後8か月12歳
生後10か月14歳
1歳16歳
1歳6か月20歳
2歳24歳
3歳31歳
4歳38歳
6歳52歳
8歳66歳
10歳80歳
12歳94歳
14歳108歳
16歳122歳

・小型犬の年齢比較表

小型犬人間
生後2か月2歳
生後4か月6歳
生後6か月10歳
生後8か月12歳
生後10か月14歳
1歳16歳
1歳6か月20歳
2歳24歳
3歳29歳
4歳34歳
6歳44歳
8歳54歳
10歳64歳
12歳74歳
14歳84歳
16歳94歳

大型犬は成長スピードが早い

大型犬と小型犬を比較してみると、どちらも2歳くらいまでは人間換算でも同じ成長過程をたどっていることが分かりますね。ただし、それ以降は徐々に大型犬の成長が加速しています。

大型犬が6歳の時には人間換算で52歳なのに対して、小型犬6歳は人間換算で44歳です。この時点で人間的にはひとまわりほどの成長の差(老化の差)が出ています。

大型犬の平均寿命である10歳は人間換算で言う80歳です。納得できる数字ですね。しかしおなじ10歳の小型犬は人間換算でいうと64歳です。小型犬はまだまだ元気な状態ですね。

年齢比較表で比べるなら、確かに大型犬の方が成長(老化)スピードが早いことが分かりますね。当然実年齢で言えば、犬の方が短命になりますね。

比較表を見ると、大型犬は2歳ころから成長スピードが加速したように思えますが、実は違います。

小型犬と大型犬では体の大きさが異なります。しかし、2歳ころにはどちらも人間でいう大人の身体へと成長済みです。当然ですが、身体の大きい大型犬の方が同じ期間で多くの成長をしていることになります。

生まれた時は小型犬も大型犬も体重はさほど変わりません。しかし、同じ期間で小型犬は体重5~10㎏まで、大型犬は25㎏以上へと成長します。大型犬の成長スピードが早いということが体重の差にもあらわれていますね。

また成長スピードの違いは、老化スピードにも反映されているようです。小型犬に比べて大型犬はより速いスピードで老化していき、寿命を迎えます。

犬の老化に関する研究は今でも進められていますが、大型犬の成長スピードを遅らせることはできません。

しかし大切なのは、短い寿命の中で、できるだけ幸せに過ごさせてあげることでしょう。

大型犬が小型犬より短命な理由②:臓器が小さい

仲良く一緒に並んでいる大型犬と小型犬

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大型犬が小型犬よりも短命な理由として、臓器の小ささが挙げられます。臓器と寿命にどのような関係があるのでしょうか?その関係性を簡単にご説明しますね。

臓器の役割

人間においても動物においても生命を維持するために重要な役割を果たしているのが、体内の臓器です。犬の身体にもいくつかの臓器が備わっていて、それぞれが大切な役割を果たしています。

特に心臓ほど大切な臓器は他にありません。心臓は犬たちの身体全体に血液を運ぶポンプの役割を果たします。心臓が動いているので、全身に血液が運ばれ、生きるための機能を保持したり活動したり出来るのです。

心臓は休まることがありません。人間や犬が生まれてからずっと動き続けています。休まずに身体全体に血液を送らなければいけませんから、その負担は大きなものとも言えますね。

大型犬と小型犬の臓器は同じ大きさ

大きい動物であれば、その臓器も大きいものだと思われるでしょう。確かに多くの場合、大きい動物には小さい動物よりも大きな臓器があります。しかし、大型犬と小型犬を比べても、臓器の大きさはほとんど同じです。

大型犬と小型犬の臓器の大きさがほとんど同じということは、小型犬の臓器は身体に比べるとやや大きめ、大型犬の臓器は身体に比べると小さいということになります。これは命に対してどんな影響をあたえるのでしょうか?臓器への負担という観点で考えてみましょう。

臓器の負担が大きい

臓器が小さいなら、身体への負担は大きくなってしまいます。心臓を例えに考えてみましょう。

先ほども述べたように、心臓は身体全体に血を送り出す必要があります。身体が小さいなら、そのポンプとしての力はそこまで必要ではありません。しかし、身体が大きいなら、たくさんの血液を送り出さないといけないため、ポンプとして強い力が必要になります。

身体に対して大きめの心臓であれば、小さな力で血液を送り出すことができるので、心臓に対する負担は小さくて済みます。しかし、身体に対して小さめの心臓であれば、大きな力で血液を送り出さなければいけないので、心臓に対する負担が大きくなるのです。

心臓は働き続ける必要があります。ですから小型犬に比べて、大型犬の臓器にかかる負担は大きいのです。この負担も寿命の短さに影響を与えていると考えられているのですね。

身体の大きさと臓器の大きさは、わたしたち飼い主ではどうすることもできませんが、肥満にしないようにすることで、心臓へ余分な負担をかけないようには出来るでしょう。

情報提供元:mofmo
記事名:「大型犬は小型犬よりも短命ってホント?その理由を詳しく解説します!