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レモンビーグルってどんな犬?その性格や飼育する上での注意点を紹介!


レモンビーグルについて

カメラをじっと見つめるレモンビーグル

Rebecca Shea Gursaf/shutterstock.com

最近レモンビーグルが人気を集めているようです。「レモンビーグルって新しい犬種?」「ビーグル犬のことじゃないの?」と思う方も少なくないでしょう。そこで今回はレモンビーグルについて調べてみました。柔らかい毛色で見た目も穏やかそうな印象を与えるレモンビーグルの魅力に迫りましょう。

レモンビーグルって何?

ペットショップに「レモンビーグル」と表示されていたら、一瞬新しい犬種でも誕生したのかと勘違いしてしまいそうですが、レモンビーグルはビーグル犬のことです。ビーグル犬の主な毛色は3つに分けることができますが、レモンカラーのビーグル犬をレモンビーグルと呼ぶことがあります。

ビーグル犬と言えば黒、白、茶のトライカラーが最もポピュラーですよね。ビーグル犬やバセットハウンドなど狩猟犬特有の毛色で、ハウンドカラーとも呼ばれています。ベースは白ですが、そこに黒と茶の模様が加わります。ビーグル犬と言えばこの配色を思い浮かべる人が多いでしょう。

トライカラーの他にレッド&ホワイトのビーグル犬もいます。ここでいうレッドとは赤みがかった茶色のことで、色の濃さは個体によって違います。色の濃さによっては同じレッド&ホワイトのビーグル犬でも印象が全然違います。トライカラーのビーグル犬に比べると優しい印象なのが特徴です。

そしてもう一つが、今回のテーマであるレモンカラーのビーグル犬です。厳密に言うとレッド&ホワイトの種類のひとつだという人もいますが、薄い茶と白の優しい色合いのビーグル犬です。淡い色なのでレモンカラー、レモン&ホワイトなどと言われます。そしてこの毛色のビーグル犬のことをレモンビーグルと呼んだりもします。

スヌーピーのモデルにもなっているビーグル犬はとてもかわいいルックスの犬種ですが、レモンカラーのビーグル犬はさらに優しい印象を与えるということで最近人気が出ているようです。そのためかペットショップでもあえて「レモンビーグル」と表示して紹介しているところもあります。実際に見て抱いてみたりしたならその可愛さにコロッとやられてしまうかもしれませんね。

ビーグル犬の歴史

レモンビーグルはレモンカラーのビーグル犬のことだということがわかりましたが、ビーグル犬はイギリス原産のハウンドドッグです。古代ギリシャでウサギ狩りに用いられていたハウンドドッグが祖先だと言われています。やがてイギリスに渡って改良されてビーグル犬としての基礎を築いていきました。

ハウンドドッグの中では最も小さいとされているビーグル犬ですが、体力があり大きな声で鳴きながら獲物を追いかけ続けることができる優秀な狩猟犬でした。大声で鳴きながらビーグル犬同士で群れになって、すばしっこく逃げ回るウサギを追い詰めていく様子から、「森のトランペッター」とか「草原の声楽隊」などと呼ばれていたそうです。

イギリス王室でも狩猟犬として重宝されていたビーグル犬ですが、現在よりも小型の犬たちが飼われていたと言われています。また、地方によっては様々な被毛の種類や大きさのビーグル犬が存在していました。日本に渡ってきた当時のビーグル犬は現在のものよりも大きかったそうです。

1960年代にアメリカに渡ると、ビーグル犬は家庭犬として人気を集めるようになります。そして現在まで人気犬種ランキングベスト10に入るほど安定した人気を誇るポピュラーな犬種になりました。2019年の時点でアメリカンケネルクラブ(AKC)では193犬種中第6位になっています。

ビーグル犬が日本に渡ってきたのは明治時代で、当時は狩猟犬として飼われていました。昭和に入るとビーグル犬は家庭犬としても飼われるようになり、ジャパンケネルクラブ(JKC)の2018年(1月~12月)の犬種別犬籍登録頭数では2,630頭で第22位でした。このことからもビーグルは、日本国内でも比較的人気のある犬種だということがわかります。

スヌーピーの人気とともにビーグル犬も人気犬種になりましたが、最近では柔らかい色合いで優しい印象を与えるレモンカラーのビーグル犬がレモンビーグルとして人気を集めるようになっています。

ビーグル犬の特徴

ビーグル犬は平均体高が33㎝~40㎝、平均体重が8㎏~14㎏で中型犬に分類されています。ハウンドドッグの中では最も小型だとされていますが、筋肉質でたくましい体つきをしているのが特徴です。ダブルコートの短毛種で、フワフワのアンダーコートと硬めで光沢のあるオーバーコートを持っています。短毛種ですが比較的抜け毛が多いと言われています。

平均18㎝の大きな垂れ耳も特徴的です。尻尾はピンと立っていて先っぽが白いのが好まれます。ハウンドドッグとして活躍していた歴史があることから、嗅覚が非常に優れています。現在では麻薬探知犬としても活躍する個体がいるほどです。また、大きくて太い吠え声も特徴的です。

ビーグル犬の性格

狩猟犬として活躍してきたビーグル犬は活発でやんちゃな性格をしています。運動したり遊んだりしたりするのが大好きで、好奇心が旺盛でもあります。嗅覚が優れているので、散歩中はあちらこちらのニオイを嗅ぎながら探索して歩くことがあります。また、群れになって狩猟をしてきた犬種なので他の犬とも仲良くできる社交的な性格でもあります。

さらに飼い主にもフレンドリーで愛情深い性格です。甘えん坊で寂しがり屋な性格でもあるので、飼い主とできるだけ一緒にいたいようです。留守番はあまり得意ではないので、長時間になるとストレスを感じてしまいます。争いを好まない性格ですが、大胆に他の犬にどんどんと近づいていくことがあるので散歩中はしっかりとコントロールする必要があります。

ビーグル犬の寿命

ビーグル犬は純血種の中では病気にかかりにくく丈夫な犬種だと言われています。平均寿命は12歳~15歳くらいだとされていますが、中には15歳をはるかに超えたという個体もいます。太りやすい体質だということや運動量が多いということを念頭に入れた飼い方をすれば、長生きしてくれるかもしれませんね。

ビーグル犬の名前の由来

ビーグル犬という名前の由来には様々な説がありますが、ケルト語やフランス語でビーグルとは「小さい」「開いた喉」「大声で鳴く」という意味があるそうです。どれが本当なのかはわかりませんが、バセットハウンドの中では最も小さく、狩猟の時には群れになって大声で鳴きながら獲物を追い詰めたということなので、どれも合っていそうですね。


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