
<広島0-8阪神>◇1日◇マツダスタジアム
虎の3番が勝負強すぎる! 阪神森下翔太外野手(24)が先制決勝の2ランで広島戦3連勝をけん引した。
初回1死二塁。先発左腕、森の甘く入った133キロチェンジアップをすくい上げると、打球は鯉党で赤く染まった左翼2階席まで飛んだ。「角度がいい形でついたのでよかったです。真っすぐで、そんなに押してくる投手ではないので(変化球は)頭にはありました」。5月20日巨人戦以来48打席ぶりの8号で伊原を援護。チームの30勝中、両リーグ単独トップをいく9個目の勝利打点だ。
「先制点を取ることで、かなり優位に進められるかなと。結果は準備でしか変えられないですけど、いい形で2点取れたかなと思います」。イメージは残っていた。森からは昨年8月25日のマツダスタジアムでもアーチを描いており、会心の再現弾となった。
通算150打点目となった2ランで今季の打点を36に積み上げ、この瞬間DeNA牧と並んで一時トップに立った。8回に4番佐藤輝の3ランで1つ追い越されたが、3、4番の切磋琢磨(せっさたくま)が首位チームの推進力だ。今季7度目の猛打賞もマークし、好調キープで交流戦に臨める。
エスコンフィールドが舞台だったプロ1年目の日本ハム戦は、2軍降格中で出場なし。だが昨季の甲子園では打率3割8厘といいイメージがある。「勝てば勝つほどいいと思うので。シーズンは長いので、何連勝とかは自分たちは何も思っていない。1戦1戦、準備してやっていきます」。1軍初の北海道。今度はパの首位チーム相手に躍動する。【伊東大介】