あり得ない理由でシェルターに来た犬
ボロボロだった
www.instagram.com
14歳のブランシェは飼い主とその親が何らかの理由で口論となり、その腹いせに親の手によってシェルターに引き渡されました。低体重の上に脱毛だらけのブランシェは歯の状態も酷く爪は伸び放題だったのです。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/blanche-senior-chihuahua-dog-wears-sweaters
こちらが飼い主の親がとんでもない理由で捨てたというブランシェです。
見るからに適切なお世話をされていなかったことがわかります。
ブランシェが連れて来られたシェルターはカリフォルニア州でも殺処分率の非常に高いシェルター。
シニアで健康状態の悪いブランシェが殺処分リストに載るのは時間の問題だったことでしょう。
犬の健康は飼い主次第
www.instagram.com
「この子の歯は歯石だらけで、口臭もこの世のものとは思えないほど酷かったわ。結局、歯を6本抜くことになって、残りは3本だけになったの」ボランティアのエイミーさんはそう振り返ります。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/blanche-senior-chihuahua-dog-wears-sweaters
人間と違って、犬は自分でハミガキをすることができません。
それゆえに愛犬の歯の健康を左右するのは、他ならぬ飼い主さんなのです。
歯石は病院で除去してもらうこともできますが、ブランシェの場合、長い間ケアはおろか放置されていたため抜歯するしかなかったのでしょうね。
薄情過ぎる飼い主の態度
www.instagram.com
放棄から9日後の安楽死執行当日、飼い主がブランシェの返還を求めて来ました。しかしそれまでにかかった医療費や罰金、そして2,000円ほどの保管料を請求すると、ブランシェを諦め、あろうことか他の犬の引き取りに応募したのです。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/blanche-senior-chihuahua-dog-wears-sweaters
大切な家族であったはずのブランシェを親に取り上げられてから9日間、飼い主は一体何をしていたのでしょうか。
そしてわずかなお金の支払いを拒否し、他の犬に目を向けるとは実に信じがたいことです。
もちろんシェルター側も応募を拒否したのだそうですが、こんなに無責任で薄情な飼い主に返還されなくてかえって良かったですね。
複数の健康問題が発覚
www.instagram.com
シェルターから連絡を受けたMMDR預かりボランティアのシャノンさんとエイミーさんは安楽死予定のその日にブランシェを迎えに行きました。そして獣医に診せるとクッシング症候群と乳房に切除不可能な腫瘍があることがわかったのです。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/blanche-senior-chihuahua-dog-wears-sweaters
クッシング症候群とは、体内の糖質コルチロイドという副腎皮質ホルモンの一種が過剰に増えることによって起こる病気で、肥満や高血圧を引き起こすこともあるのだそう。
このクッシング症候群に加えて乳房の腫瘍は避妊措置をされていなかったことが原因でできてしまった可能性も否めません。
寒がりのブランシェのために
www.instagram.com
ブランシェの看病の傍ら、MMDRはSNS上でセーターの寄付を呼びかけました。するとたくさんの人からセーターが送られ、中には手編みのものもあったのです。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/blanche-senior-chihuahua-dog-wears-sweaters
こちらはブランシェのことを思いたくさんの方から送られて来たセーターの中の一部です。
カラフルなものからシックなものまでバラエティー豊かですね。
そもそもは体じゅうにある脱毛で冷え性気味のブランシェのために募集されたものでしたが、いつのまにかコレクション化してます。
あっと言う間に衣装持ちになっちゃいましたね。
ブランシェってどんな子?
www.instagram.com
すっかりセーター姿が板に付いた頃、本来持つ性格も現れて来ました。エイミーさんはブランシェの他にも14歳のテリアミックス(モリー)と9歳のダックスフンド(グレイシー)の預かりをしていますが、ブランシェは2匹のフードを盗み食いしたりとジャイ子的気質なのです。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/blanche-senior-chihuahua-dog-wears-sweaters
こちらはエイミーさんともう一匹の預かり犬グレイシーとのスリーショットです。
ご覧のようにエイミーさんの膝のど真ん中に居座っているのはブランシェなんですね。
シニアのため一見弱々しそうに見えるブランシェですが、結構負けん気の強い女の子のようですね。
セーターのおかげで冒険も!
www.instagram.com
クッシング症候群が薬のおかげで安定し被毛も生えそろって来ましたが、相変わらず暖かい毛布に潜り込むのを好みます。しかし時には雪の感触を楽しむこともあるのです。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/blanche-senior-chihuahua-dog-wears-sweaters
ほぼつるつるに等しかった被毛もすっかり生えて、その上お気に入りのセーターがあれば寒がりのブランシェも雪で遊ぶ気になるのかもしれませんね。
ピンクのセーターがとってもお似合いです。
毎日が勉強
www.instagram.com
預かり生活の中でモリーとグレイシーの助けもあり分かち合うことや遊ぶことも学びました。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/blanche-senior-chihuahua-dog-wears-sweaters
こちらが預かり犬で同い年のテリアミックスのモリーです。
モリーやグレイシーとの共同生活を通して次第にジャイ子気質も薄れて行ったのでしょう。
2匹には感謝ですね。
さて、仲良しの友達もできて楽しそうなブランシェですが、どんな日常を送っているのか少し覗いてみましょう。