世界中で日本食ブームのいま、仕事で海外からのゲストを日本のレストランに連れて行くことになったなんていう機会も増えてきているのではないでしょうか?日常的に慣れ親しんでいる和食でも、いざ外国人から「What’s this?(これは何?)」と聞かれた時、うまく説明できますか?「どうしよう、鯛って英語でなんだっけ?!」なんてピンチをチャンスに変えられるように、今回は料理を紹介するときなどに使える英語フレーズをまとめてみました。
(基本編) 「食」に関する英語フレーズ
原料(ingredient)と調理法(how to cook)
「~でできている」はbe made ofもしくはbe made fromといいます。ワインなど、原料が形をとどめていない場合は、be made fromを使うようにしてください。外国人から、
This is great! What’s it made of?(コレおいしいね!何でできてるの?)
と聞かれた際には、
We call it chawan-mushi. It is made from eggs. (これは茶碗蒸しと呼ばれるもので、卵でできているんだよ。)
などと答えればOKです。他にも、料理を説明するには「どう調理されているか」に触れてみるのも良いでしょう。例えば、
Chawan-mushi is made from steamed egg custard and full of fillings such as shrimps and shiitake mushrooms.(茶碗蒸しはエビやしいたけなど色々な具材と一緒に卵液を蒸して作られるんだよ.)
などと言うと、料理のイメージがよく伝わります。
たまに、焼き魚などを「焼く」という言葉から、”baked fish”と言ってしまう日本人の方がいますが、bakeはオーブンなどで焼くという意味になります。焼き魚などの場合は、grilled fishもしくはbroiled fishと言う方が適切ですのでお気をつけください。他にも,
- deep fry(たっぷりの油で揚げる)
- stir-fry(炒める)
- bake(オーブンなどで焼く)
- grill(直火で焼く)
- boil(茹でる)
- simmer(煮こむ)
- steam(蒸す)
- marinate(漬ける)
などは良く使うので、覚えておいて損はないと思います!
味覚(taste)と食感(textures)
Just try it! It is so delicious!(いいから食べてみなよ!美味しいよ!)
外国人が、見慣れない日本食を前にして、手をつけようか戸惑っている時に、と強引に薦めるのでも良いですが・・・薦められる方としては、どんな味か口に入れる前に予想がつけられると安心ですよね。
It’s a little spicy. You should try it if you like spicy food.(それちょっと辛いよ。もし辛いの好きだったらぜひ食べてみて。)
などと言うと良いと思います。味覚と食感に関する基本の英単語を以下にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
- sweet(甘い)
- bitter(苦い)
- salty(塩辛い)
- sour(酸っぱい)
- rich(濃厚な)
- spicy/hot(辛い、スパイシー)
- dry(乾燥した)
- wet/moist(しっとりした)
- crunchy(カリカリした/歯ごたえの良い)
- crispy(シャキシャキした/サクッとした)
- mushy(柔らかい、(野菜などが)ドロドロに煮崩れた)
- chewy(噛み応えがある)
- hard(硬い)
- soft(柔らかい)
- tender((肉などが)柔らかい)
(応用編) 料理の健康効果や背景を説明する
日本食はhealthy(健康的)であると知られています。料理の説明をする際には、「その料理がどう身体に良いか」に触れてみるのも効果的だと思います。
「~が豊富に含まれている」はbe a good source of/be rich inと言います。逆に、「~が少ない」というのはbe low inと言います。
Seaweed is a good source of minerals.(海藻にはミネラルが豊富に含まれている。)
Fish is good for your diet because it is low in fat.(魚は低脂肪だから身体に良いよ。)
栄養素に関する英単語を以下にまとめたので参考にしてみてくださいね。
- vitamin (ビタミン)
- mineral (ミネラル)
- protein (タンパク質)
- plant protein(植物性タンパク質)
- lean(脂肪が少ない)
- fat(脂肪)
- saturated fat(飽和脂肪)
- fiber (食物繊維)
ここで、文頭で挙げた「どうしよう、鯛って英語でなんだっけ?!」という話に戻りたいと思います。鯛は英語でsea breamといいますが、This fish is a sea bream.と直訳したとしても、実は良く伝わらないことが多いです。これはなぜかというと、日本のような魚を頻繁に食べる国に住んでいなければ、そもそもそんなに魚の種類を知らないので、「鯛」そのものを知らないことが多いからです。
こういう時には、正確な魚の品種そのものではなく、その料理や食材がもつエピソードや食されるオケージョンなどを説明できると良いです。海外の方から見ても、目の前の一つの料理だけではなく、背後の日本の文化も一緒に楽しめるような説明は喜ばれます。
This fish is a sea bream, called “Tai”in Japanese. This fish is believed to be a fish that brings good luck, because its name sounds like “medetai”, which means joyous in Japanese. Also its beautiful red is thought to be a lucky color.
(この魚は鯛で、日本語で「タイ」と呼ばれています。名前が「メデタイ」という、うれしさ・喜びを意味する日本語に似ているので、この魚は幸運をもたらす魚だと信じられています。その美しい赤色も、幸運の色だと考えられています。)
などというと、説明を受けた方も、ちょっぴり幸せな気持ちで食事を楽しめるでしょう。
日本食を説明できる日本人になろう!
ここでご紹介した「食」に関する英語フレーズが、English Hacker読者の皆様が海外からのゲストへ素敵な「おもてなし」に一役買うことができれば嬉しいです!