シニア層の方々が勉強をすることはたくさんの利益があります。自信に繋がり、健康的で幸せな気持ちになり、孤独感が減り、コミュニティと繋がることができます。
多くのシニアの方々は、海外の言葉を学びたいと願い、効果的に新しい言語を学べる確かな証拠があります。私の経験上では、シニア層の方々は素晴らしい生徒です。ではシニアが英語を学ぶ際に最大限の力が発揮できる理由と方法をお伝えしたいと思います。
シニアが英語を学ぶ際に最大限の力が発揮できる理由
人生経験
シニアの生徒たちは多くの人生経験があり、その経験を授業にもちこみ、クラス全体の学ぶ経験を豊かにしてくれます。私達教師はシニアの生徒は素晴らしい生徒で、いつも幸せそうにそれぞれの経験を話し、話題を広げる意見を与えてくれるとコメントしています。
モチベーションが高い
シニアの生徒は資格や卒業証書などがほしい訳ではありません。彼らのモチベーションは本質的なものなのです。彼らは学ぶこと自体を楽しむために勉強をし、仲間と社会活動に参加、または彼らがいつもしたいと望んでいたことだったのかもしれません。
実はシニアの生徒は若い生徒よりもさらにモチベーションは高いのです。このモチベーションの高さは、言語を学ぶことの決意する要素に最も大切なものと確認されている素晴らしい強みです。
社会での交流
私達はシニアの英語のクラスには強い社会の交流があると感じました。彼らはよくクラスに仲間と参加し、とても強い友情を結び、そしてクラスの後、自由な時間を共にするのです。
ポジティブさ
シニアの生徒にはとてもポジティブに言語を学んでいる方が多く見受けられます。彼らは先生とクラスメイトを尊敬しています。多くの先生はよくシニアの生徒は優しくて、思いやりがあり、一生懸命やる方が多い、先生としても楽しく教えることができると言っています。
なので私達の経験上では、シニアの生徒が持つ人生の経験、学ぶモチベーション、そしてポジティブな態度は言語を学ぶ人にとってとても有利なものだと思います。
しかし、知識力、心理的そして生理的な面でシニアの生徒に影響するものがあります。私たちはそれを明確にし、どのように彼らのためにコースをきめ、ニーズに合わせて行えるかを考えています。
シニアが英語を学ぶ時に感じる障害を緩和する方法
聞こえやすくする
聴力低下はシニアの生徒にとって学びやパフォーマンスに直接影響するかもしれません。この聴力低下に対するネガティブな影響を減らすために、先生はいくつか試してみましょう。
- はっきり話して、生徒の顔と口をみて話す。
- リスニングとビデオのボリュームを調節する。
- リスニングの文章をリピートする。
- リスニングの理解力を高めるために、短い映画や動画を利用し、話している人の顔や口元を見てもらうようにする
- 教室に少し雑音があることを確認する
見やすくする
視力低下は年とともに劇的に進んでいきます。視力は特に学習では大切です。この視力低下を適応させるために、以下の方法があります。
- 文字をプリントするときは大きめにプリントする。
- なるべくシニアの生徒はボードの近くに座らせる。
- はっきりとボードに文字を書く。
- 教室には自然の光とホワイトボードを照らす光があることを確認する。
動きやすくする
年を重ねるごとに人々は強さや柔軟さ、動きやすさが失われていきます。もしかしたら関節炎リウマチに悩まされるかもしれません。教室内を動きまわるのも、シニアの生徒にとっては難しいことになるでしょう。それらの身体の変化を補うためには以下をおすすめします。
- シニアの生徒に心地よい椅子とテーブルを用意する。
- シニアの生徒が立ったり動いたりするアクティビティをクラスで行うときは、多めに時間を多く上げる。
記憶しやすくする
調査によると認識力の成長、回想力、問題を解決することは、歳を重ねるごとに能力が低下していきます。新しい言語を覚えるのを難しくさせる、この認識力の低下に打ち勝つために、先生はシニアの成長と彼らの認識能力の維持を保つお手伝いをしましょう。
- クラスの中で記憶するエクササイズを行う。視覚と耳の記憶力をつかって、単語や長い文章を思いだすことをサポートする。
- 計画的にリピートし文法や単語、表現を使い続ける。
- 生徒の経験の豊かさを褒め、彼らの過去での成功はこの新しい言語を学ぶことにも使え、成功すると伝える。
- 邪魔することなく言語を勉強する時間を作ってあげる。
自信をつける/ストレスを減らす
多くのシニアの生徒は失敗するのが怖く、若い生徒より不安が多い場合があります。これはシニアの生徒だから言語はうまく学べないという固定概念があったり、または以前外国語を学ぶことで失敗した経験から基づいている場合もあるでしょう。シニアの生徒は自信を持つ必要があり、先生や生徒を信じる必要があります。先生の鍵となるルールは不安を減らし、信頼を重ね、自信をシニアの生徒につけてもらうことです。
先生がシニア生徒のストレスを減らし自信を持たせる方法があります。
- シニアの生徒の英語学習へのモチベーションを探しだし、それに応じて方法を調整する。
- 生徒と先生の間で感情移入させるようなテクニックを使う。
- 生徒の自信をつけさせるため、間違えを直すことにフォーカスしすぎない。
- 生徒を不安にさせないため、あまりテストをしすぎない。
- アクティビティを終わらせるためにシニア生徒にはより多くの時間をあげる。
- クラス内ではフレンドリーでリラックスできる環境を作る。
私の経験上、シニアの生徒が言語のレッスンで学ぶ環境や身体へのケア、感情や認識の要因、学問の達成よりも学んでいる過程にフォーカスし、言語を学ぶ難しさに打ち勝つことができると感じています。
是非諦めずに、むしろシニアということを活かし、英語の学習のサポートを行ってください。
(※この記事は、BRITISH COUNCILに掲載された「How to maximise the language learning of senior learners」を翻訳し一部加筆・修正した内容です。)