自分の子供には英語を学ばせたい…そう思う親御さんは多いと思います。ですが、実際は何をすればいいのか?と迷うことが多いんじゃないでしょうか。今回は、親が英語をできなくても一緒に勉強するポイントをまとめてみました!
子供に英語を身に付けさせるための勉強法
子供のうちから英語を学ぶよう文部科学省も推進
2018年から、日本の英語教育は、現行の読み書き文法中心の教育から、4技能習得へのカリキュラムへと大きく方針転換していきます。 コミュニケーション(リスニング・スピーキング)を重視した内容になり、国際的な環境でも臆することなく、自己発信できる、「実践的な英語」の習得を目的として、小学校からの英語教科化・中学校以降の英語の授業が英語で実施される等の変化を受け、英語の早期教育に興味のある親御さんも、ますます増えているようです。
英語教育の開始年齢は「早ければ早い方が良い」は本当?
英語の習得は、必ずしも早期教育を受けていなくても、本人の強い意志があれば可能です。しかし、「音声面」に関してだけは、言語教育の世界では『臨海期』と言われる学習タイミングを逃さないように努力することで、将来、我が子が英語嫌いになる可能性を、確実に減らせる部分はあるでしょう。
この「臨海期」は、幼少期のごく早い時期に訪れ、2歳くらいまでには、すでに母語の音が固まっていきます。もちろん、最終的にどのくらいの英語力を期待するのかにもよりますが、0~4歳くらいまでの時期に、英語を聞き取る耳を育てることは、外国語への心理的な壁を取り払ってくれ、公教育の中で長く続く英語学習を楽しめるようになる、一つのカギだと言えるでしょう。
親は英語が苦手…じゃあ、どのように関わったら良い?
今は、子ども用のCDやDVDの教材が、簡単に手に入りますね。赤ちゃんが生まれてからでは遅い、ということはありませんが、妊娠期からの胎教を勧めているものも沢山あります。
一般的に、つわり〔have morning sickness〕が終わった頃から、ちょうど赤ちゃんの耳が聞こえ始めますので、この時期から、ぜひ日常に少しずつ英語を取り入れてみましょう!
赤ちゃん~未就学の時期での英語教育で、特に大切なのは、お母さん自身がリラックスして、英語を通したコミュニケーションを楽しむ姿勢をもつことで、妊娠期も例外ではありません。
今回は、妊娠中から英語を日常に取り入れられる方法を、いくつかご紹介します。
お母さんが妊娠中からできる英語を取り入れる方法
1″Nursery Rhyme(子守唄)”を聞いて、歌う
英語圏の詩・童謡(遊び歌・子守唄など)で、アメリカでは、Mother Gooseとも呼ばれています。親から子へと、長い間歌い継がれてきたもので、ナーサリーライムの一節や背景が、日常会話だけでなく、本や映画などで引用されることも多く、英語のエッセンスーリズム・イントネーション・文化ーが全て凝縮されています。
英語に自信がない場合は、和訳や解説のついたものを選び、ぜひ一冊、お気に入りを手元に置いて、自分でも歌ってみましょう。
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※海外のアーティストで、ゆったりした曲調のものや子どもが歌っているものも、お好きでしたら、ぜひ一緒に聞いて、歌ってあげてください。
2.通信教育のコースを聞いて、一緒に遊んでいるつもりで、話しかける
コンパクトに、まとまった教材が欲しいという方におすすめです。実際に生まれてからの遊びを想定できて、楽しみながら、語りかけができると思います。また、系統立ててカリキュラムが組まれているので、兄弟で一緒に使うこともできます。
基本的に~3歳・~6歳までなどの、長いスパンで使えるようになっており、教具の多いもの・CDメインの物など様々です。迷ってしまいそうですが、教材の選び方は、”自分が、子どもと一緒に楽しんで遊んでいるところをイメージできるもの”を基準に考えると、使いこなせずに放置してしまうことが少ないと思います。
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3.本を集め始める・読んであげる
赤ちゃん用や子ども用の絵本を用意し始めて、自分で読み聞かせをする時間をとってみるのも、効果的です。自分の読み聞かせの練習には、好きな本のCDを使ったり、Youtubeなどでタイトルを入れてみると、ネイティブが読んでいるものを探してみましょう。 (生まれてから、絵本を近くに置いておくと、文字に興味を持つのも早いです)。
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4. フォニックスで発音を学ぶ
語りかけをする場合・絵本を自分で読んであげる場合、発音が良いに超したことはありません。生まれてからでは時間はとれませんので、妊娠期にぜひ学んでおきましょう。一つ一つの音素に焦点を当てて、文字との関係を見ていくので、一通り学び終わる頃には、十分通じる発音で読めるようになっていると思います。日本人の苦手な二重母音/ou/・/ɔː/ , /ɜ:/・/a:/ , /s/・/sh/ , /h/・/f/ , /b/・/v/ なども、この方法で練習しておけば、自信をもって、読み聞かせができるでしょう。
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一通り、フォニックスの基礎を学び終えてから、読んでみましょう!
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まとめ
お母さんのおなかのなかで、赤ちゃんはすでに色々な音を聞いていて、言語の基礎となるリズムやイントネーションなどを学んでいると言われています(妊娠中に、お母さんが好んでいた曲や、良く聞いていた歌などは、覚えています)。英語がそのままできるようになる、とは限りませんが、英語の音に慣れておくと生まれてからの学習もスムーズになりやすいのかもしれません。いずれにしろ、お母さんの勉強にはなるので、試してみる価値はあると思います!
CDでもDVDでも教材は何でも良いのですが、EFL環境下の日本では、言語として認識し、コミュニケーションの道具として英語を楽しめるかどうかが、長い目で見て、一つのポイントになると思います。早期英語教育は、その土台作りの一貫として、必ず、大人が関わり、インタラクティブなコミュニケーションの中で、行うことを意識してください。
比較的、時間の余裕がある妊娠中は、リラックスしながら、ゆったりと英語を日常に取り入れてあげる準備をするのに最適です。子どもだけに高い英語力を望むのではなく、情緒の安定した中で、楽しく関わりながら英語と付き合っていけるよう、お母さんも妊娠期から、一緒に学んでいきましょう!