留学する人の多くは語学学校に通いますよね。英語も外国人の友達もできて一石二鳥!と思っている方もいるかもしれません。しかし、私の留学時代には一年以上語学学校に通っているにも関わらず、二か月間しか通学していない私よりも英語ができない学生がいました。
なぜ彼の英語力は伸びなかったのか、分析したところ語学学校の選び方・活用法に問題がありました。みなさんが留学先で後悔しないように、語学学校の選び方・活用法についてまとめてみました。
英語力をアップさせる語学学校の選び方
日本人留学生が多い地域の語学学校には通わないこと!
例えば、オーストラリアのシドニーやカナダのバンクーバーなどは、かつてオリンピックが行われたこともあり知名度も人気も高いです。ですので、「日本人留学生が多い=日本語を話してしまい英語力が伸びない」という事態を招きやすいのです。せっかく時間もお金もかけて留学しているのだから、英語がペラペラになって日本に帰りたいですよね。
もし、このような人気の都市に留学したい時は、都市の中心部を避けできるだけ郊外の学校で勉強するのがおすすめです。また語学学校には“母国語禁止”を強く謳っている学校もあります。私がオーストラリアに留学した際に通った語学学校も“母国語禁止”で有名な学校で、一言でも母国語を話すとその日一日だけ退学処分になるというもの。友人の一人が母親からの電話に“母国語”で答えてしまい、泣きながら帰宅していく様を目の当たりにしました…
ちなみに私がいたのは、こちらの学校です。本気で英語力を伸ばしたい方、ついつい日本語を話してしまう方にはぜひおすすめ!
おすすめの語学学校の活用法3つのポイント
ポイント1:語学学校の授業は詰めすぎに注意!
日本人留学生にありがちなことですが、朝から晩まで授業は詰め込まないでください。特に留学当初は環境の変化によって、ストレスや疲労を感じやすいもの。休む時間も必要ですし、また現地の外国人や友達と一緒に遊んだり、食事をする時間も大切です。(これも立派な英語学習の時間です!)
留学で学ぶことは英語だけでなく、異文化交流など色々とありますのでそちらも大切に。
私も月曜日から金曜日の中で水曜日以外は授業を15:00まで入れて、水曜日は午前中まで授業を受けて午後は観光などで気分転換していました。逆に午前中のクラスは取らず、午後に集中して授業を取っている方もいましたね。
授業をうまく組み合わせていくことによって、生活のリズムも作ることもできます。自分が通いやすいペースや生活リズムを作っていくことも長い留学生活を乗り切るための大切なポイントです。
ポイント2:英会話力を上げたいなら“少人数制のクラス”がおすすめ
少人数制のクラスがなぜ英会話力を上げるのに向いているかというと、人数が少ない方が必然的に話の質が高まるからです。クラスの人数が多いと、顔を合わせるたびに自己紹介してばかりで、会話が深まらないまま終わってしまうものなんです…
少人数制のクラスの方がクラスメイトと顔を合わせる回数も多く必然的に会話の回数も増えます。また会話の内容も毎回自己紹介や天気の話ばかりできませんしね(笑)。そういった状況になって、お互いの国や家族の話が始まり会話が深まっていき、英会話力の向上につながっていくのです。
また、少人数制のクラスの方が、講師が生徒一人一人をしっかり見てくれて、自分に何が足りないのかをしっかりと分析してくれます。講師と仲良くなって自分の英語力のウィークポイントを見つけてもらうのもアリです。
その他にも、「スピーキングが苦手だからそこを伸ばしたい」と事前に伝えておくと、スピーキングの授業であてられる回数が増えたり、会話量を増やすために講師からの質問回数が多くなったりもします。日本とは異なり留学先では、アウトプット(スピーキング・ライティング)を伸ばす環境があるので、「私はそこを伸ばしたい」と講師に伝えていました。
ポイント3:アウトプットとインプットの量に配慮した授業の選択が重要
留学先で英語を機会があるにも関わらず、単語強化や英文法などインプット型の授業ばかり受けていてはもったいないです!“英語を話す”“英語を書く”などアウトプット型の授業を中心に受けましょう。ただし、ずっとアウトプットしっぱなしも大変なのでインプットする時間や休む時間も持ってください。大切なのはバランスです。ちなみに私のベストバランスは、アウトプット:インプット=7:3ぐらいでした。
ちなみに私の留学時代にはアウトプットのみの授業を選択してインプットは自宅でする方や、インプットを授業でした後にPubやレストランなどで現地の方を相手にアウトプットしている人もいました。特にイギリスにはPubが多いのでおすすめです。他にもビジネスの授業を中心に取る人、趣味で生かせる英語の授業のみ取る人など、授業の取り方は千差万別ですが、皆それぞれの方法で英語力を上げていました。
日本にいるとインプットはできますが、アウトプットはなかなかできないもの。せっかくの留学なので、アウトプットをしっかりできる環境を作ってくださいね。
以上、いかがでしたか。語学学校の選び方・活用法は目的も違うことから本当に人それぞれです。語学留学を成功させる秘訣の一つは“母国語(日本語)”から離れることです。語学学校の高い授業力や渡航費は、実は“日本語からシャットアウトされた時間や空間”を買っているようなもの。英語の世界にどっぷりつかることができる留学の時間を大切にしてください!