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【今週のミステリー】いきなり声をかけてきた思い出せない相手の正体【全3タイトル】


電話番号


電話番号


俺は思わずガッツポーズをした。


彼女の電話番号をやっともらったんだ!


彼女のことを想い始めて約1年。

やっとその想いが届いたんだ!


彼女が入社した時から

勇気を出して声をかけていた。


雨の日も台風の日も

家が近かった彼女を無事であるように

俺は彼女の家の外で見守っていた。


彼女の個人情報が漏れないように

出されたゴミを調べたり、

退社する彼女を

そっと後ろから見守った甲斐があった。


そろそろ電話をかけよう!


電話の呼び出し音が鳴り始める。

ドキドキしすぎて心臓が破裂しそうだ。


何を話せばいいのだろう。

このまま上手くいったら

付き合ったりするのかな?


カチャッ!


彼女が電話をとった!


「もしも~し!

俺田中だけど!」


今週の


ふて寝の君


ふて寝


ドアを開ける音がした。

あの人が帰ってきたらしい。


いつもだったら

玄関まで迎えに行くけど、

あいにく今日は、そんな気分じゃない。


むしろ、帰って来て欲しくなかった。


「ただいまー」


私の不機嫌に気付いていないのか、

それとも気にも留めていないのか。


彼はいつもの調子で

ネクタイを緩めながら、

リビングまで入って来た。


そして暗い部屋で、

ふてくされて狸寝入りを

している私を見つける。


「まだ怒ってるのかよ」


彼は少し、呆れた様子。


「昼間のこと、

いつまで引きずってるんだよ、なぁ」


ネクタイを外しながら、

彼は私の背中に手を伸ばす。


「触らないで」


私はその手を払いのけた。


そのままソファに

顔を突っ伏そうとしたが…


首に巻かれたカバーのせいで

上手くいかなかった。


これのせいで

毛づくろいもできないし、もう!


今週の


思い出せない


分からない


「お久しぶり!

その節はどうも」


街中で笑顔で手を上げながら、

男が近づいてきた。


「あっ、はい。

ご無沙汰しております!」


やべえ…

つい返事しちゃったけど…


…誰だっけ?


その節は、ってことは、

仕事のお客さんかなあ…


「今日は買い物?」


「えぇ、

たまには家のことをしようかと」


うーん、思い出せない。

とりあえずは

失礼のないようにしないと。


「どうしたんだい?

僕のことを忘れちゃったのかい?」


「はは、そんなわけないですよ」


しまった!

聞きだすタイミングを逃した。

なにか手がかりは…


「この前は、いい仕事をしてくれたね。

あらためてお礼を言うよ」


やっぱり仕事のお客さんだ。


「いえ、そんなこと。

あれが仕事ですから。

こちらこそありがとうございました」


たぶん担当者の上司だな。

名刺交換のときに

顔をあわせたんだろうけど、

そんなのいちいち覚えてられないよ。


「またこれからもね、よろしく頼むよ」


「はい、よろしくお願いします!」


頭を下げると、

来たときと同じ笑顔で男が去った。


とりあえず助かったけど、

あれは誰だったんだろう?

思い出せない。


今週の


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