最近、頻繁に耳にするようになったクラウドファウンディング。動物愛護運営資金の調達にも用いられていたことはご存知の方も多いかもしれません。現在、大きな問題となっているのは和歌山市が行ったクラウドファウンディングです。動物の保護のためにと大きな期待を寄せられていたプロジェクトですが、その寄付金の用途を巡り非常に大きな問題となっているようです。
和歌山市、動物愛護運営資金を別の用途に使っていたことが発覚
和歌山市による動物愛護運営資金の使い道が言及され、その内容が大きな問題となっているようです。
問題の言及がされているのは和歌山市議会の24日の議会中継から確認ができます。
中継内では、
・寄付金に関してはまだ使っていな、いしていたが、実際は使っている
・充当しなければならないものに充当した。充当先には動物愛護に活用できるものもあると考えている
・詳細な充当内容に関しては後日HP上で公表予定
・当初予算が別に設けられていた動物愛護と直接関連しない事柄に充当していた
とのことです。
source:和歌山市議会 議会中継
結局、動物愛護の運営費として集められた寄付金が、当初の目的通りに使われていなかった旨の答弁内容となっており、当然のことながら反感の集まる事態となっているようです。
和歌山市動物愛護管理センターの設立に伴って
実施された「ガバメントクラウドファンディング」で集まった寄付金が、公表していた保護動物のため以外の用途に充当され使い切られていたことが、昨日開催された和歌山市議会の厚生委員会にて判明https://t.co/Om5w5edi1a— 城下町にゃんこの会 (@nyankonokai1) September 25, 2020
既にSNS上でも本件についてはさまざまな投稿が寄せられています。
非常に期待されていたプロジェクトだった
【GCFプロジェクト始動!】
和歌山市では平成31年度に動物愛護センターの整備を予定しています。新センターを「より命をつなぐ施設」にし、殺処分ゼロを実現するため、皆様のご協力をお願いいたします。お申込は下記「ふるさとチョイス」からお願いいたします。https://t.co/vlWpxr9Civ
— 和歌山市 生活保健課 (@w_seikatuhoken) May 23, 2018
和歌山市は非常に動物の殺処分が多い市であり、本プロジェクトも”殺処分0を目指す”とのことで、プロジェクト発足当初は非常に大きな期待が寄せられていました。
ネコ殺処分減にふるさと納税 和歌山に全国から1800万円https://t.co/jkqt6rPkLz
→殺処分を少しでも減らそうと和歌山市が「ふるさと納税」を活用し、来秋完成する動物愛護センターへの寄付を呼びかけた
→すると、あっという間に全国から1800万円が寄せられたという— 産経ニュース (@Sankei_news) January 24, 2019
全国から多額の寄付金が集まり、ネット上でも「これが正しい税金の使い方」「動物愛護に疎い日本では画期的な試みだ」など、称賛の声が多く寄せられていました。
「期待を裏切られた」と怒りの声で炎上する事態に
この議会内容はSNS上でも既に多くの批判が続々と集まり炎上する事態となっています。
クラファンのお金、猫のために使ってくれたんじゃなかったの!?https://t.co/gdUxeYOPeFhttps://t.co/5NXLMAQ7iS
— みやとしろくまーと黒猫兄妹 (@myaow385) September 25, 2020
地方行政が行うクラウドファンディングは目的通りに使われないという前例を作っちまったのは結構な事だと思うんですがわかってないんだろうなぁ
みんなこんな感じなんですかね地方行政って
という偏見がこういうことしてると生まれていくんじゃ
— 山未鬼 (@l_sanshou_l) September 25, 2020
当初の期待が大きかった分、尚更憤りを感じる人が多いでしょう。
結局、クラウドファウンディングで集められた寄付金の用途に関しては、後日公表する予定とのことです。とはいえ、寄付を行った人たちが納得できる公表内容になるかは、疑問が残ります。
芸能人の炎上は聞き慣れている人が多いかと思いますが、今回の件は市ということもあり大きな波紋を呼ぶこととなりそうです。
source:和歌山市議会 議会中継,