システムというものはトラブルがつきものです。とはいえ、頻繁にトラブルを発生させてしまうと、利用者の信頼を失墜させるだけでなく、重大な損害を招くこともあります。昨今の「みずほ銀行」のシステムトラブルは、そんなシステムトラブルの問題で最もニュースとなった問題です。そこで「金融庁」はみずほ銀行に対し、衝撃的な文章を公開していると話題となっております。
金融庁が公開した行政処分の内容
金融庁が「みずほ銀行」荷降した行政処分の文章が話題となっております。行政処分とは、国が国民に対し、法律にのっとり厳しい罰則を与えること。
例えばわかりやすいものでいえば、交通事故などを起こせば、場合によっては「免許取り消し」となります。
しかし今回「みずほ銀行」がくらった行政処分は「免許取り消し」とまではいかないが、めずらしくブチギレモードだという。
内容としては……
当庁検査並びに銀行法第24条第1項及び第52条の31第1項に基づく報告を踏まえ、銀行の業務の健全かつ適切な運営を確保するため、以下の理由の通り、本処分を踏まえた業務改善計画の検討、策定及び速やかな実行並びに経営責任の明確化等が必要であると認められる。
原因について
(1)システムに係るリスクと専門性の軽視
(2)IT現場の実態軽視
(3)顧客影響に対する感度の欠如、営業現場の実態軽視
(4)言うべきことを言わない、言われたことだけしかしない姿勢
引用:金融庁「みずほ銀行及びみずほフィナンシャルグループに対する行政処分について」
「言うべきことを言わない、言われたことだけしかしない姿勢」と、まるで上司の上司からマジで怒られているトーン。
読んでいるだけで自分がガッツリへこんでくるレベルです。
もちろん、それ相応の問題であることは重々承知ではありますが、やはりネット上、つまり「公然」で怒られるというのは、もはや「公開処刑」に近い。
この文章に対し、ネットでは
読みました……お上からここまで言われるのもある意味凄い。強烈ですよね!ボコボコにされてますね。激オコやなこれ
など、騒然となっております。
これで今後はシステムの稼働率が上昇していくことを願わんばかりですが、一番恐ろしいのは、このシステムを担当した「IT会社たち」。
みずほ銀行の歴史は「第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行」など、数多くの銀行が合併してきた。
それらのシステムを、うまく融合させ、つじつまを合わせ、稼働させる。まるで、スパゲッティのように複雑に絡まったシステムであることは想像するに固くない。
「IT会社」は複雑化したみずほのシステムを、トラブル無く稼働させるということになるが、いったいどのようにして整合性を合わせていくのか、想像するだけで恐ろしい。