日本語には、時間の長さを表す言葉が数多くあります。例えば、果てしなく長く続くことを悠久(ゆうきゅう)、きわめて短い時間をさす言葉、刹那(せつな)、ちょっとの間を意味する、束の間(つかのま)などです。今回は時間の長さをあらわす難読漢字をクイズ形式で出題いたします。ぜひ、最後まで楽しみながらチャレンジしてみてくださいね。
【1】玉響
「玉響」は何と読む?
【ヒント】玉響とは、勾玉(まがたま)同士が触れ合ってかすかに音を立てることをさし、とても短い時間のことです。た〇〇〇。「た」から始まる4文字の言葉といえば?
答え:玉響→たまゆら
意味は時間の経過のごくわずかなさまです。「玉響 (たまかぎる) きのふの夕見しものを今日の朝 (あした) に恋ふべきものか」という言葉が万葉集に残されていますよ。美しい響きの言葉ですよね。
【2】須臾
「須臾」は何と読む?
【ヒント】須臾の言葉の使い方は、須臾も忘れず・須臾の命などです。し〇〇。「し」から始まる3文字の言葉。
答え:須臾→しゅゆ
須臾とは、しばし、しばらく、短い間、一瞬、ほんの少しの間という意味があります。
【3】牟呼栗多
「牟呼栗多」は何と読む?
【ヒント】しばらく、少しの間、瞬時などの意味があります。む〇〇〇。「む」から始まる4文字の言葉。
答え:牟呼栗多→(むりこた)または(むりこった)と読みます。
牟呼栗多は仏教用語で時間の単位で、1/30日=2880秒=48分のことをさします。
【4】存える
「存える」は何と読む?ぞんえるではありませんよ。
【ヒント】存えるの意味は、命を長く存続させる、長い時間を経る、長続きすることです。
答え:存える→ながらえる
別漢字には、永らえる・長らえるもありますよ。
【5】忽ち
「忽ち」は何と読む?
【ヒント】忽ちは、すぐに、急にという意味があります。
答え:忽ち→たちまち
また、忽という字を使った、忽然(こつぜん)は、物事が突然、現れたり消えたりすること、人物や物事が何の前触れもなく急に出現したり、消失することをさす言葉です。
【6】軈て
「軈て」は何と読む?
【ヒント】軈ての意味は、いつとはわからないが、将来においては実現すると予測するさまを表す言葉といえば?
答え:軈て→やがて
別漢字では、頓て(やがて)もありますよ。
今回は時間の長さをあらわす難読漢字をご紹介しましたが、全問正解出来ましたか?読めなかった方も、ぜひ覚えておきましょう。読めたら自慢出来ちゃいますよ。
難読漢字といえば、魎魅魍魑←は読めますか?98%が間違えるであろう漢字ですよ。
Source:コトバンク