江戸時代中期に始まり、300年以上の歴史と伝統があるといわれている「岸和田だんじり祭り」。だんじりは祭礼の山車(だし)のことです。走りながらだんじりの向きを変える様子はスピード感や迫力も感じられる秋の風物詩ですよね。そんなだんじりですが、Twitterで織広堂(@orihirodo)さんがご投稿した「ミニだんじり」が話題を集めています。それは、精巧な彫刻が施されているだんじりをミニサイズで再現された作品です。
ミニだんじりが圧巻!
数多あるだんじりの中でも屈指の名作である中之濱町の土呂幕 「平将門の勇戦」
試作を何度も重ねてようやく出来た
こんな小さいサイズですが、出来る限り武士や馬の顔の表情まで再現を目指してます#どこかの誰かに刺さればそれで良い pic.twitter.com/1NZMIRhGt1
— 織広堂(岸和田型ミニだんじり製作) (@orihirodo) September 16, 2022
見れば見るほど緻密で、見惚れてしまう「ミニだんじり」のツイートを発見しました!ツイートには「#どこかの誰かに刺さればそれで良い」というハッシュタグが付いていますが、これだけ圧巻の芸術的な作品なので皆さんにも刺さったのではないでしょうか?今にも動き出しそうな躍動感のある精細な彫刻に心を揺さぶられます。
ツイートのリプ欄には、ミニだんじりのクオリティーの高さに「すごい」「本物のようだ」といった驚きの声が続出!注目の高さがうかがい知れます。
・本物と比べても同じにしか見えない。
・スッゴイですね!
・この細かさ、素晴らしいの言葉だけでは片付けられないほどの凄さ。お見事!尊敬します。
・凄すぎw
製作者さんインタビュー
製作者の織広堂(@orihirodo)さんにお話を伺いました。
■プロフィールを教えてください。
ーー岸和田型のミニだんじり創りを本格的に始めてから6年になります。以前、勤めていた金属機械加工の仕事の経験から、機械でミニだんじりを創れないかと思ったのがきっかけです。
■ミニだんじりは、どのような工程で仕上げているのでしょうか?
ーー材料はすべて桧を使っています。工程は材料に荒加工を施し、レーザーで仕上げをしています。彫刻は特に人物の表情にこだわって、創っています。米粒よりも小さい顔に、表情まで表現するのは毎回失敗を重ねて苦労します。平将門の勇戦作品の制作時間は、加工データ作成、試作等含めて2週間程度かかっていますね。
■織広堂さんは、毎年だんじり祭に行かれていますか?また、だんじり祭りの魅力は?
ーー私は岸和田で生まれ育ったので、岸和田祭りには毎回参加しております。上記は先週、参加した時の写真です。だんじり本体は建築、彫刻の技術が詰まっており、祭りではその美術品であるだんじりを考えられないほど豪快に走らせる、そこが最大の魅力ではないかと思います。
■いいねやRTされるなど、大きな反響がありますが、 どのような心境でしょうか?
ーー非常にニッチな作品ですので、ここまでの反響をいただくとは思ってませんでした。凄くうれしいです。
■今後の夢やつくりたい作品があれば教えてください。
ーー岸和田祭りの豪快さが全国区になったように、だんじり本体の格好良さも全国に認識されて欲しいと思います。 まだまだ創っていない岸和田型だんじりが沢山ありますので、どんどん作品を増やしていきたいと思います。 今後もこれしかやりません(笑)
織広堂さん、お忙しい中だんじりの魅力溢れるお話をしていただきありがとうございました。
今後もミニだんじり一択で作品を創られるご予定とのことで、意思の固さが伝わって来ました。今後の作品の完成も心から楽しみにしております。
祭りといえば、高所恐怖症にはキツイ危険なお祭りが衝撃的ですよ!
Source:織広堂(岸和田型ミニだんじり製作)(@orihirodo)