Wärtsilä 38。超ロングストロークの2ストロークディーゼルは、ボア×ストローク共通で要求出力を気筒数の増加できめ細かく賄う例が多い。奇数気筒の場合は4+3というように分割配置をする。組立式クランクならではの仕様設定といえる。BMW・132型星型9気筒エンジン(1933年)。3気筒から成立する星型だが、実例としては7気筒が多い。その高出力派生型として9気筒がある。これ以上の多気筒化はシリンダー(ほとんどがフィン付き空冷)同士が接近しすぎて、配置と冷却に無理が生じる。中島飛行機・栄型・星型14気筒エンジン(PHOTO:SUBARU)。9気筒以上はクランクシャフトをふたつ以上並べた複列となり、第二次大戦時の主力エンジンのほとんどが14か18気筒。3列・4列といったバケモノも存在したが、ジェットエンジンの登場と期を一にしたためわずかしかない。プラット&ホイットニー・R-4360 Wasp Major。星型28気筒エンジン(!)。