円に沿って順に1→2→3...とすると、クランク一回転で全気筒の点火が終わってしまい、4ストロークが成立するためには残りの一回転は空回りするだけだ。だから奇数気筒として1→3→5→2→4(5気筒の場合)と対角線上に点火することが必要になる。14気筒といった偶数気筒は7気筒×2といった具合に、奇数気筒を前後に重ねて成立するのであって、基本はあくまで奇数配列である。
また船舶用の大型ディーゼル機関には、7気筒以上の直列奇数配列がある。2ストロークで数十rpmという極低回転で運転されるため、120°以上のクランク位相(点火間隔)であれば振動はほとんど問題にならないからだ。