北米トヨタは、6月2日に開催する「Toyota New Product Showcase」で新型モデルの登場を予告している。公開された画像(と動画)はデザインのシルエットのみ。果たしてどんなモデルがデビューするのか?

北米トヨタのホームページは、こんなメッセージとともに、新型モデルが予告されている。発表は6月2日である。

Even the most iconic works of art are born from a simple sketch. It’s only when the art takes form that it begins to possess the power to cross all boundaries.


See the silhouette come to life during the Toyota Press Conference on June 2, 2021 at 10:30 am EDT.




「どんなに有名な作品でも、最初はシンプルなスケッチから始まります。それが形になって初めて、あらゆる境界線を超える力を持ち始めるのです。




2021年6月2日午前10時30分(日本時間23:30)から開催されるトヨタプレスカンファレンスで、そのシルエットが実現する様子をご覧ください」

トヨタがシルエットで新型モデルを予告するのは、これまでもあった。

こちらが予告のシルエット
ヤリスクロス
新型EVの予告シルエット
bZ4X

というのを見てから、今回のシルエットを見てみよう。

北米のトヨタのSUVラインアップは、小さい方から


C-HR


RAV4


VENZA(ハリアーの北米モデル)


HIGHLANDER


LAND CRUISER


SEQUOIA


である。このうち、ラダーフレームを使う、いわゆる本格SUVを除いたモノコックボディのSUVは


C-HR(全長4385mm)


RAV-4(全長4600mm)


VENZA(ハリアー 全長4750mm)


HIGHLANDER(全長4950mm)


となっている。




新型モデルを投入するとしたら、どこか?


そこはやはり、C-HRとRAV4の間だろう。

C-HRはコンパクトで、SUVというよりクロスオーバークーペのような存在だ。RAV4は北米でも絶大な人気を誇っていて、現行RAV4は歴代でもっともヒットしたRAVである。




となると、どのモデルが登場するのか?




これは、カローラクロス(Corolla Cross)だろう。

カローラクロス

2020年7月にまずはタイで発売された世界戦略モデル、それがカローラクロスだ。




予告のシルエットとカローラクロス。見比べてほしい。




このカローラクロス、おそらくアメリカ・アラバマ州ハンツビルにトヨタとマツダが建設している新工場MTMUSで生産されるはず。トヨタは生産車種を当初予定していた小型車「カローラ」から未発表の新型SUVに変更することを発表済み。この新型SUVがカローラクロスだろう。

MTMUSの生産能力は年間30万台。トヨタ15万台マツダ15万台と発表されている。つまり、新型カローラクロスは北米で15万台/年間の販売が期待されるニューモデルということになる。


2020年の北米での年間販売台数は


RAV4:43万台


HIGHLANDER:21.2万台


4RUNNER:12.9万台


(ちなみにC-HRは4.3万台)


だから、


年間15万台といえばかなりの大型新人ということになろう。


価格は、米国向けのカローラ・クロスは2万3000ドル(1ドル=109円で約250万円)前後からになりそうだ。価格もC-HR以上RAV4未満だろう。

カローラクロスのボディサイズは


全長×全幅×全高:4460mm×1825mm×1620mm ホイールベース:2640mmだから同じTNGAのGA-Cを使うC-HRとホイールベースは同じだが全長は75mmカローラクロスの方が長い。


パワートレーンは、1.8ℓ直4+CVTと1.8ℓ直4+THSⅡをラインアップするはずだ。




マツダもMTMUSで新型クロスオーバーモデルの生産を行なう。カローラクロス同じ工場で生まれるマツダの新型クロスオーバー(モーターファンでは時期CX-5とCX-60と予想する)も楽しみだが、一足先に発表される北米版カローラクロスにも注目だ。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 トヨタとマツダの新工場で生産される新SUVはカローラクロス!? 6月2日発表