今回の運行については、WILLERが全体の統括管理・実証内容の企画、車両オペレーションを行い、ST Engineering Ltdが自動運転の技術設計やナレッジの共有、BOLDLYがセーフティオペレーターのトレーニングおよび、3Dマッピング、ルート設定等の技術提供を行っている。
これまでWILLERとST Engineeringは、2019年10月よりシンガポールの国立庭園「Gardens by the Bay」にて商業化運行を開始しており、日本国内では、2020年12月に関西文化学術研究都市(愛称:けいはんな学研都市)の公道において技術実証実験を、2021年2月には同場所でニューノーマルに対応した自動運転サービス実証実験を行ってきた実績があり、今回は毎日の生活の中における実用化に向けた実証実験を行う。
■ 使用するNAVYA ARMA(ナビヤアルマ)の概要
[メーカー] NAVYA SAS
[車両名称] ARMA
[最高速度] 19km/h
[最大斜度] 12%
[基本情報] 完全電気自動車
[車体寸法] 全長:4755mm 全幅:2100mm 全高:2640mm
[位置把握] RTK GNSS測位、LiDAR測位、オドメトリ
[定員] 14名(着席7名、立席5名、セーフティオペレーター1名、補助員席1名)
[航続時間] 9時間(エアコン利用時4時間)
[航続距離] 約80km(エアコン利用時約40km)
※ バッテリー残量20%まで航続走行可能として算出
■ 車両の安全性について
・前方約3m以内に障害物を検知した場合は自動で緊急停止
・常にセーフティオペレーターが監視、危険を察知すればスムーズに手動運転モードに切り替えて走行を続行
・緊急時、車内外のドアリリースレバーでドアの開錠が手動で可能、緊急脱出ハンマーで窓ガラスを割って脱出可能