新型ヴェゼルのインテリアは多機能と使い心地の良さがポイント
2021年2月18日にフルモデルチェンジが発表された新型ヴェゼル。発売は4月を予定しているが、公式ホームページ上では内外装を360°で自由自在に確認できる。そこで、新旧ヴェゼルのインテリアを比較してみると……新型では質感だけでないこだわりが垣間見れた。
画像のインテリアは旧型ヴェゼルの「HYBRID Z・Honda SENSING」のもの。ジャズブラウンとブラックのシックな風合いがユニーク。インパネを横一閃に貫くエアコンアウトレットや立体的な造形のシフトまわりなど、リーズナブルな価格とは裏腹に質感へのこだわりが感じられる。
新型のインテリアは、エアコンの吹き出し口や立派なシフトまわりなど、全体的な雰囲気は踏襲しているのが分かる。最も目立つ違いはカーナビのサイズと位置。メーターとの高さを合わせることで、ルート案内など運転に必要な情報を把握する際の視線移動の負担を減らしている。また、インパネ両端にエアコンの送風を調整するダイヤルが設けられている。ステアリングのスイッチも親指が届く範囲にまとめられているほか、シフト周りのスイッチを減らすなど、スッキリとした印象だ。
旧型のエアコンは先進的なタッチパネルを採用していたが、咄嗟の操作時に迷うという不便さがあった。そのためか、新型ではスイッチとダイヤルへと変わっている。温度調整は運転席と助手席で調整可能。送風調整と合わせれば乗員それぞれ好みの環境をつくれる。また、「ハザードランプ」がより目立つポジションに移されている。
シフトレバー周りにも違いがあり、新型ではシフトレバーの前方にワイヤレス充電を用意。USB端子(2個)もエアコンのダイヤル下に用意されている。旧型はセンターアームレストの下にトレイがあり、そこにUSBやHDMIの端子が集約されていた。ケーブル類がゴチャつかないため、見た目はスッキリしていたが、手が届きにくいこととUSB端子が1個という点がネックだった。
カップホルダーの形状も新旧の異なるポイントだ。開口部の広さと深さが魅力の旧型は仕切り板によってドリンクや小物に合わせてアレンジできたが、新型はオーソドックスな形状となっている。とはいえ、中央に仕切りがないため長財布を置くことも可能。さらに、新型ではシフトレバー周りのスイッチの配置を変更することで、カップホルダーがやや前方に移動している印象があり、手が届きやすそうだ。