REPORT●北秀昭(KITA Hideaki)
バイクやクルマの電動化は、今や世界各国の共通認識であり目標となった
「都市部への乗り入れ規制」をクリア。カワサキのハイブリッド・コンセプトとは?
パリ市が発表した「市内への乗り入れ禁止」は、今後ヨーロッパ各国はもちろん、バイク大国であるアセアン諸国にも波及する可能性あり。この点に主眼を置いたのが、カワサキのハイブリッドモーターサイクル。
動画の中に登場する地図はパリ市。「高速道路=充電優先の安定走行」→「都市部=環境に優しいモーターのみの走行」→「都市部を抜けたワインディングロード=エンジンとモーターを併用したアグレッシブな走行」と走行シーンに合わせ、モード切替が可能なシステムを導入。パフォーマンス性能と環境性能を両立させているのが大きなポイントだ。
動画に登場する電動モーター付きのコンセプトモデルは、ベース車、モーターの容量や馬力など、詳細は一切は不明だが、ハイブリッドモデルながら、自動トランスミッションとクラッチを装備し、操る楽しさや喜びを追求しているのが特徴。この点は、走りをトコトン追求したニンジャシリーズを擁するカワサキならではといえよう。
今回発表されたカワサキのハイブリッドモーターサイクルは、都市部へのガソリン車の乗り入れ禁止に先駆けた、カワサキが研究を進める新技術の1つ。市販の予定等は不明ではあるが、今後の動向が非常に気になるトピックである。
動画でチェック!カワサキのハイブリッドモーターサイクル
Kawasaki Rideology meets Hybrid Power