フィアットは同社のCセグメントカーであるティーポの改良新型を発表した。より若々しい、ダイナミックなデザインと新エンジンが採用されている。またクロスオーバータイプである「ティーポ クロス」も新たに設定された。

ティーポの現行型は2015年に発表され、ボディ形状はこれまでハッチバック、セダン、ワゴンの3つが展開されていた。そこに今回の改良でクロスオーバータイプ「ティーポ クロス」が新たに設定された。フィアットのクロスオーバーモデルにはパンダ クロスがあるが、ティーポ クロスはそのパンダ クロスと同様の手法で、若い層の顧客をターゲットに機能的でクールなデザインに仕上げたという。全高は通常モデルよりも4cm高く、これは単に見た目だけでなく、高い運転位置を提供し、クルマへの乗り降りを容易にするという利点もある。

Tipo Cross

また通常モデルもデザインが刷新された。新しいフロントグリルにはニュー500に続いて、新しいフィアットのロゴが配置された。またヘッドライトは完全に再設計され、フロントとリヤの両方にフルLEDライトが追加された。

通常モデルもデザインが刷新された

インテリアも進化している。メーター内にある完全に新しい7インチTFTデジタルモニターは、従来のアナログインストルメントパネルに置き換わるもので、車両情報をより多く簡単に知らせてくれる。またステアリングホイールもエレガントでスポーティなデザインとなっており、他の新しいフィアット車と同様の質感レベルに引き上げられた。さらにインパネ中央には、FCAグループでは初めての10.25インチタッチスクリーンが採用された。

FCAグループでは初めての10.25インチタッチスクリーンが印象的な運転席まわり

エンジンはガソリンエンジンとディーゼルエンジンが選択できる。ガソリンモデルには最高出力100psの1.0ℓターボエンジンが採用されている。以前の1.4ℓエンジンと比較して、最高出力が5ps上昇し、CO2排出量も大幅に減少したという。




1.6ℓディーゼルエンジンは、95および130 hp(以前は120 hp)の2つの出力のバージョンがあり、どちらも以前と比べパフォーマンスとCO2値が大幅に向上させている。

以前は日本でも販売されていたティーポ。わずか数年しか販売されなかったが、欧州では今でも人気モデルだという。新たにティーポ クロスも加わったティーポファミリー、欧州でどこまで販売台数を伸ばせるか楽しみだ。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 かつては日本でも発売!フィアット・ティーポ シリーズの改良新型を発表 初のクロスオーバーモデルが登場