ランボルギーニが伊シアレ社の呼吸シミュレーターの製造支援を発表。3Dプリント技術により設計から製造、検証までを2週間で完了
4月15日、アウトモビリ・ランボルギーニは新型コロナウイルスによる感染拡大の終息に向けて、呼吸シミュレーターの共同開発と製造のため、イタリアの人工呼吸器トップメーカー「シアレ・エンジニアリング・インターナショナルグループ」に対して、同社の研究開発部門が支援を行うことを明らかにした。
一週間に18台の呼吸シミュレーター生産を可能に
呼吸シミュレーターとは、人工呼吸器を認定検査機器で最終検査する前段階において、性能の初期評価を行うために使用されるもの。
ランボルギーニは、同社3Dプリンティングラボでシミュレーターの設計、製造、検証をわずか2週間で完了させ、構成部品の最適化を果たし18台/週のシミュレーター生産を可能にした。
また、これと並行して、「HP Jet Fusion 3D 4200」プリンターを使用し、0.08mmの精度での印刷を可能にするMJFテクノロジーを活用したポリカーボネイト製医療用フェイスシールドの生産も続けている。
同社の説明では、エミリア=ロマーニャ州に本拠を置く、異なる分野において先端的な技術で製品を生み出す今回の2社のコラボレーションは、新型コロナウイルスに対して力を合わせて戦うイタリア企業の責任感と団結力の象徴だとしている。