川崎重工は、持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みとして、水素社会の実現に向けた「つくる」「ためる」「はこぶ」「つかう」のすべてのフェーズで開発プロジェクトを進めている。引き続き、安全かつ着実に液化水素運搬船の建造を進めることで水素社会の実現を目指す。
(参考)
川崎重工は、水素が石油や天然ガスと同じように一般的に利用される社会の実現に向けて、2016年に岩谷産業株式会社(以下、岩谷産業)、シェルジャパン株式会社、電源開発株式会社(Jパワー)と、技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構※2「HySTRA」を結成し、NEDO※3 の支援のもと、経済的かつ安定的に大量の水素を調達するためのエネルギーサプライチェーンの構築に向けた技術開発を進めている。
現在、液化水素運搬船のほか、液化水素の受入基地を兵庫県神戸市に、褐炭ガス化設備を豪州に建設してる。
また2018年から川崎重工、岩谷産業、Jパワー、丸紅株式会社、AGL Loy Yang Pty Ltdでコンソーシアム※4 を組み、豪州連邦政府およびビクトリア州政府より補助を受けてガス精製設備、水素液化・積荷基地などを建設している。
※1 NEDOの「未利用褐炭由来水素大規模海上輸送サプライチェーン構築実証事業」として実施予定。
※2 CO2フリー水素サプライチェーンの構築および商用化に向けて、褐炭を有効利用した水素製造から、輸送、貯蔵に至るまでの技術確立と実証を主目的として設立された。なお、2018年に丸紅株式会社、2019年8月にはJXTGエネルギー株式会社、同年12月に川崎汽船株式会社が新たに加入。
※3 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(New Energy and Industrial Technology Development Organization)
※4 2019年10月に住友商事株式会社が新たに加入。