PHOTO&REPORT⚫️由野歓子(YOSHINO Kanko)
大学が東京オートサロンに出展?!「埼玉自動車大学校」のブースには、カエル色のオフロード・カスタムのS-ROCKが展示してありました。リヤには蚊トンボみたいなバイクもはりついている。尋ねると「足回りはスズキのジムニー。ボディはホンダS660。バイクはホンダのスーパーカブ。ホイールはリトルカブのものですよ。」はきはきと答えてくれた若者達はみんな学生さん。
別メーカーのパーツを組み合わせて独自の車を創りあげたことに、私はすっかり感心してしまいました。
そもそも「自動車大学」って何? 埼玉自動車大学校は専門学校だ。4年制と2年制のコースに7つの学科がある。2年制では2年間の基本過程終了後、卒業し就職する。4年制ではさらに2年間の勉強と実習を経て一級自動車整備士受験資格を目指す。モータースポーツ科ではプロドライバーやライダーをめざして実技も含めサーキット走行を学び、A級ライセンスを取得できる。
その他、短期留学制度、クラブやサークル活動も。
アメリカユタ州への希望留学では、ドラッグレースの見学や企業訪問、ホームステイなど、視野は世界へと広がっていく。
専門学校とは言えクラブ&サークル活動も活発。決してクルマ漬けだけではなく、学生生活はとても楽しそうでした。
気になる就職率は100%。国家資格取得率も然り。多くは自動車整備士として関連企業へ就職するそう。興味深い例では、レース用マシンのメカニックとして海外ラリー等の競技に参加するケースもあると言う。
また、持ち前の個性やセンスを生かして、ボディペイントやカスタムデザイン関連の会社で力を発揮する卒業生も。活躍の場は広そうです。
好きな事を仕事に持つのはとても幸せな事。困難な壁が立ちはだかっても、きっと乗り越えられるパワーが出るでしょう。web検索すると自動車関係の学部を持つ大学は短大も含めると25校もありました。
クルマ好きがこうじて手に職をつける。学生さんはハキハキと明るく、そして実に楽しげ。そんな若者を応援したい気持ちでいっぱいになりました。