BMWのエントリースポーツクーペ、M2に上位グレードとなるM2 CSが登場した。M2を購入したらとことん走りたい人が多いだろうが、そうなると気になるのは走りにまつわるスペックだ。そこで昨年マイナーチェンジで登場したM2コンペティションと比較して、CSの期待度を測ってみた。

M2 CS

M2コンペティション

 M2はマイナーチェンジでM2コンペティションとなったタイミングで、3.0ℓ直6過給エンジンが、従来のN55エンジンからM3やM4にも搭載されるS55に変更された。これによって最高出力は、前期型の370psより約10%増の410psに、最大トルクに至ってはなんと約20%増の550Nmとなった。だが今回登場したM2 CSはコンペティションからさらに40ps増の450psとなった。最大トルクはコンペティションと変わらないものの、サーキットにおける最高速の伸びは大いに期待できる。

M2 CS

M2コンペティション

 なお最高速は電子制御されており、M2コンペティションと同じ280km/hとなる。ただしM2コンペティションがオプションのMドライバーズパッケージを選ばないと250km/hに留まるのに対して、M2 CSは標準で280km/hに達する。ちなみに0-100km/h加速はDCT同士でコンペティションの4.2秒に対してCSは4.0秒と小さくない差をつけている。


 


 CSはカーボン製のボンネット、フロントスポイラー、ドアミラー、ダブルバブルルーフ、リアディフューザー、リアスポイラーを装備し、空力性能向上とともに軽量化を図っている。車重は空力パーツ分を含んでかCSもコンペティションも1625kg(DCT1650kg)で同値である。




 装着されるタイヤのサイズは同じでフロント245/35ZR19 93Y、リア265/35ZR19 98Yだが、CSの装着タイヤは最新のサーキット向けミシュランであるパイロットスポーツカップ2Rになる。これはポルシェ911GT3 RSやフェラーリ488ピスタに装着されており、その性能はまさに折り紙付きだ。ちなみにM2 CSはオプションでMカーボンセラミックブレーキを選択可能だ。これも大きな魅力として考えられるだろう。

M2 CS

M2コンペティション

 最後に価格だが日本での価格はまだ発表されていないが、ドイツにおけるM2 CSの価格は9万5000ユーロ〜(約1140万円〜)で、M2コンペティションの6万1900ユーロ(約740万円 DCT:6万5800ユーロ=約790万円)と較べてなんと3万3100ユーロ(約400万円)高となっている。かなりの値上げだが、それくらいスペシャルなモデルということだ。ちなみに日本M2コンペティションは893万円(DCT:918万円)なので、CSは約1300万円あたりが予想される。



情報提供元: MotorFan
記事名:「 BMW M2のニューモデルCSをM2コンペティションと比較してみた