ボールねじは、電動モータの回転運動をブレーキピストンの直線運動に効率よく変換する。一般的に、ボールねじは直線運動する際にボールが軌道から脱落しないよう循環させる機構が主流。循環させる機構には様々なタイプがあるが、どの機構も、循環部を作ることにより本体が大きくなるというデメリットがある。
ジェイテクトでは、EMBがブレーキ制動時に必要とする直線運動距離が短いことに着目し、ボールとボールの間にばねを介在させることで循環機構を廃止しても回転を続けられる小型化したボールねじを開発した。また、グリースの改良により油膜切れによる効率の低下を防ぐことで、十分な耐久性を確保し、メンテナンスフリーを実現している。