1.
場所:岐阜県高山市丹生川町坊方
道路:国道158号線
方向:上り(高山行き)
機種:Hシステム
速度測定方式:レーダー式
制限速度:50km/h
2.
場所:岐阜県高山市丹生川町坊方
道路:国道158号線
方向:下り(松本行き)
機種:Hシステム
速度測定方式:レーダー式
制限速度:50km/h
福井県から岐阜県高山市を経由して長野県松本市に至る国道158号線。その高山市郊外に設置されていた上下線ネライのHシステム(2機)がこの夏、アーチ、そして事前警告板もろとも、きれいに姿を消した。
すでにご存じの通りHシステムは、警察の速度取締におけるレーダー神話(レーダーによる速度計測は絶対に正確=裁判には負けない)の崩壊に伴いその全数が絶賛撤去中。つまり、今回の撤去も別に驚くことではないのだが、ちなみに、これで全国に設置されているHシステムは150機(箇所)強(阪神高速の元祖Hは除く)に。最盛期には300機を超えていたわけだから、その衰退ぶりは目に余るほどだ。
しかも、旧型のレーダー式やループコイル式オービスであれば寿命による撤去ということでまだ話はわかるのだが、導入当時は、オービスの歴史を変えると言われたほどの画期的な先進システムだけに、使おうと思えばまだまだ活用できること、1ユニット(レーダー、撮影端末)3,000万円という機器代、アーチ代を含めた設置工事費用、保守費用、そしてデータを電送し蓄積する中央装置の構築費用、撤去費用などを考慮すれば、一体、どれだけの税金が無駄遣いされたのか、考えただけでも空恐ろしくなる。もちろん、そのコストは、取り締まり効率の悪さを考えれば、罰金で賄われるものでは決してない。導入を決めた当時の関連各機関の責任は一体、どうなっているのか、考えれば考えるほど理不尽さを感じるだけだ。
さらに、本来はこの不祥事を糧に、スピード取り締まりのやりかたを見直すべきなのだが、それどころか、相変わらず測定精度が公に公表されていないレーザー式オービス(固定式&移動式)という得体のしれない代物を、取り締まりの主役として仕立て上げている始末。
今のところレーザー式オービスの誤測定による争いは起こっていないが、今後、あちこちで火の手が上がる可能性がないわけじゃない。我々、ドライバーにとって納得のいかない取り締まりには断固とした態度で臨むことが必要になってくるかもしれない。
※Hシステムは場所によっては複数(2~3)のユニットが設置されていますが(複数車線対応)、ここで示した総数は、ユニット数ではなく、設置個所の数です。(当情報局は混乱を避けるために1ヵ所を1機と数えています。レーダー探知機の広告やパッケージ等で、全国のオービスの総数を1000などと表示しているメーカーもありますが、それはユニット数ですので、くれぐれも誤解なきように!))