ちなみに「中央処理装置付無人速度違反自動取締装置」とあるからには、新設されるのは、東京航空計器(株)製のLHシステム、あるいはLHシステムの端末とスキャンレーザーセンサーをドッキングさせたLiHのどちらかということだが(首都高大宮線に首都高専用のLs設置という可能性も若干あるが)、今の所、LiHは大阪府に3機設置されているだけであり、大阪府警が警察庁の支持を得て独自にやっている可能性が高いため、やはりオーソドックスなLHシステムに落ち着くのではないだろうか。
いずれにせよどこに設置されるのかわからないのが歯がゆいところだが、入札時期を考えれば今年度中には県内の幹線道路、あるいは高速道路に姿を現すはずだ。
入札の公募公告にあるように、撤去されるのは名神高速下り線430.7kpに設置されているHシステムのことだと思われる。ご存じのようのようにHシステムは今、撤去の嵐の真っ最中だけに信頼性は高い。工期が契約締結日から5日以内の日から令和元年12月13日までとなっているところから、おそくとも12月13日までには姿を消しているはずだ。いまのところ、代換え機の入札は行われていないようなので、おそらく新旧交代はないと見た。
工事場所が「宮古市田代第2地割」となっているので、撤去されるのは宮古市の国道106号線に設置されている旧型レーダー式オービスと考えていい。すでに耐用限界を超え、実はダミーという噂もあっただけに、必然的な撤去と言える。岩手県内にはもう1機、国道46号線の滝沢村に旧型レーダーが設置されているが、撤去は時間の問題。岩手県の旧型レーダー式もいよいよ全滅か?
秋田県も「撤去工事」の入札を公募。場所は「秋田市浜田字滝の宮~」ということで、国道7号線上りの旧型レーダー式オービスが撤去される模様。予定工期が9月30日までとなっているが、すでに撤去されているかも。秋田県内には現時点で6ヵ所にレーダー式オービスが残存しているが、後の3機も、近いうちに撤去されるはずだ。
ちなみに、予定価格の約228万円って高いのか安いのかは不明だが、ループコイルを掘り起こさなきゃいけないL型に比べると、案外、安く済むのかも。
残念ながら資料は公開できないが、入札の案件名が「速度違反自動取締装置撤去工事」なので、どこかのオービスが撤去されることに間違いはない。が、不思議なのは工事場所が「市原市」になっていること。現在、千葉県市原市に設置されているオービスは、国道16号線(八幡海岸通り)のLHシステムしかないからだ。
撤去されるのは旧型のLかR、そして全数が撤去対象となっているHシステムというのがここ数年のオービス撤去の傾向であり、デビューは意外と古いが、今や固定式オービスの主役となっているLHが撤去されるというのは異例なこと。実はLHにも第1世代と第2世代があり、数年前、四国の徳島県に設置されていた第1世代のLHが撤去されたことがあるにはあったが、ここは紛れもなく第2世代。もし、撤去されるとすれば、万年渋滞の元凶となっていたからなのか、それとも他に何か問題が発生したのか。
いずれにしても、すでにこの8月に某電気工事業者が落札したからには、近いうちに工事が始まるはず。ぜひ真相が知りたいものだ。