前回、2019年の上四半期に新規に設置された固定式オービスは3機ということをお伝えしたが、半年を過ぎた現在でも、その数が増える兆しはまったくない。2016年に公開された警察庁の「速度自動取締機に関する見直し」の骨子は、検挙率がわずか3%に下がった固定式オービスの全面的な見直しと、取締効率アップのために、新たに可搬式移動オービスを導入するということだったが、固定式に関しては撤去のみが目立つ現状を見れば、見直しにより導き出された基本方針が、なんとなく見えてきたと言える。が、いずれにしても、やりすぎると警察の業務が煩雑になる可能性もあるだけに、落としどころをどこに持って行くのか…。まっ、まさか、「速度違反金制度」の導入??

各都道府県警が、続々、可搬式移動オービス追加購入の入札公募中!

 この半年間で新規設置された固定式オービス3機は、いずれも高速道路の代替え措置。しかも、以前のように撤去後即、新設されるのではなく、まさに忘れた頃に突然、出現するというパターンとなっている。確かに、行政のすることは、まず、予算ありきなので、常に、なんらかの意図があるとは限らないが、撤去後、近辺の平均走行速度が上がるのは当たり前としても、それに起因する交通事故が増加したという原因が、少なからずあったから、なのかもしれない。




 いずれにせよ、半年間で固定式オービスの新設が、高速道路の3機のみ、一般道にいったっては0というのは、やはり、一般道に関しては幹線道路の固定式オービスは徐々に撤去を進め、自慢の可搬式移動オービスの数を徐々に増やすことでZONE30などの生活道路に速度取り締まりの拠点を移し、検挙効率をあげていこうというもくろみであることは間違いない。事実、すでに移動オービスを導入&運用している都道府県の内のいくつかが、追加購入のための入札公募中であり、それは同時に、導入した機器の有効性が認められたということに等しい.




 現状では、主に各都道府県の交通機動隊に配備され、その都度、所轄署との連携で取締を行っていると見られるが、いずれは各所轄署に直接配備される可能性も否定できない。そうなると、当然、現時点ではめったに遭遇することのない移動オービスによる取り締まりが日常茶飯事になるということ。とりあえず、最低限、生活道路での速度超過は控えましょう!

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情報提供元: MotorFan
記事名:「 新規オービス(自動速度取締機)情報! 令和元年上半期の新規は、たったの3機!しかも、高速道路オンリー! 果たしてその意味は?