この春、道内の固定オービスが一気に17機も撤去された、北海道。ところが、道東自動車道に、オービスレスな不思議なオービス警告板を発見! これは一体??

「速度監視機」というネーミングも、気になる!

 ダミーなオービスは全国に相当数、設置されているが、なんと、ダミーな事前警告板を発見したのは、千歳恵庭ICから分岐し、釧路方面へ向かう道東自動車道。現時点ではオービスの設置は確認されていないが、なんと、下り43.3KP(夕張IC先)と57.9KP(むかわ穂別IC先)、そして106.8KP(トマムIC先/狩勝第一トンネル出口)に通常はオービスの事前に掲示される「速度監視機設置路線」という青い3枚の看板が設置されていたのだ




  すわ、新規オービス設置か? と当情報局取材班が色めき立ったのは言うまでも無い。ところが、終点の 帯広ICまでの間、目をこらして必死にオービスを探したのだが、オービスらしきものは一切、見当たらない。一体、これは?




 まっ、よく考えてみれば、通常はオービスの手前に1km置きに2~3枚が設置される警告板の間隔があまりにも長すぎる(1枚目と2枚目の間隔が14.6km、2枚目と3枚目にいたっては38.9km!)ので特定の固定式オービスが存在する可能性は極めて薄い。




 しかも通常の事前警告板に書いてある文字は「自動速度取締機設置路線」(文字通り、オービス)であり(都道府県によって違う場合もあるが)、わざわざ「速度監視機」という言葉を使っているあたり、なんだか怪しげだ。じゃ、なんのために? 


※KP:キロポスト 

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元祖移動オービス(1BOX型)用の事前予告説もあり!

警告板だけではなく、こんな横断幕もところどころに掲示されている。やはり、元祖移動オービス、あるいはレーザーパトがうようよいるとでもいうのだろうか?

 この3枚の警告板、実は、1年以上前の2018年5月にはすでに設置されていたということがグーグルのストリートビューでも確認できる。当初は、北海道警が導入した可搬式移動オービス(レーダー式)による取締を始めるために設置したのかも、とも思ったが、その可搬式移動オービスによる取り締まりを開始したのはこの冬からだから、あまりにも時期尚早だ。




 ここで北海道の読者からの情報を公開しよう。




「道東道には固定式のオービスはありませんが、この道路は元々、元祖移動オービスのメッカなので、その予告のために設置したのではないですか?」(NTくん/帯広市)




 確かに、道東道は元祖移動オービス(1BOXの荷台にレーダー式オービスを搭載し、路肩などから違反車を取り締まる)が頻繁に出没することで、地元では有名だ。つまり、警告板の設置間隔や、それぞれがインターチェンジの近くである(警察にとって取り締まりの利便性も高い)ことから、その説は十分、考えられるということ。もちろん、推測にすぎないし、もしかしたら単に「速度抑止」を図ろうという苦肉の策なのかも知れないが、そう考えた方がつじつまが合うことも確かだ。




 いずれにせよ、事前予告もせずに、明らかに検挙を目的として取り締まりを行っているどこかの警察に比べれば、北海道警察のこの姿勢は、「危険な事故や違反を未然に防ぐ」という取り締まり本来の目的を考えれば正解といえるのかもしれない。事実、通常は1~2枚がデフォルトの警告板を北海道のオービスはほとんど4枚も掲げられているのだから。

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情報提供元: MotorFan
記事名:「 オービス(自動速度取締機)大量撤去に伴う北海道警察の次の一手は、警告板大量設置による移動オービス取締大作戦決行??