安全性確保のためにモータを2個用いてバックアップするという方法もあるが、故障率が極めて低い機械部品も2倍必要となり、コストが高く大型化してしまうという問題点があり、実用的ではなかった。
今回の発明は、ハウジングやシャフト等は従来通り1セットだけで構成し、電気的な部分のみ下図の通りA系統、B系統の2系統で駆動する巻線を交互配置することにより、故障時にもシステムを動かし続けることを可能にし、安全性を確保するばかりでなく、トルクの向上と、静粛性の改善をも実現した。
自動運転用システムや、ステア・バイ・ワイヤでは、車載システムに万が一故障が発生した場合でも、それをバックアップする機能を導入する“二重化”は必須で、この発明は今後の発展に大きく貢献することが高く評価された。