豊田合成は、e-Rubberセンサーを用いて、従来のロボットにはなかったモノの形状や硬軟などを感知できる「触覚ハンド」を開発しており、QBIT社のロボットシステムと組み合わせることで、人により近い仕事を行なえるロボットを実現する。e-Rubberは電圧を加えると収縮する次世代ゴムで、ロボット向けの軽くて柔らかい人工筋肉として活用できる。
また、外部からの圧力などで変形すると内部の蓄電量が変化する性質により、微妙な圧力変化を高精度で
感知できる柔らかい触覚センサーとしての機能も持つ。
今後、両社は少子高齢化社会を支える実用的なロボットの普及を目指して、コラボレーションを加速させていく。なお、その第1弾として、豊田合成の触覚ハンドを、ロボットカフェ「&robot café system」に導入する計画だ。
豊田合成の出資額は1億2000万円、出資後の出資比率は7.6%となる。また今回の第三者割当による増資では、豊田合成のほかに、森トラスト、そのたVCなど計5社が割当先となった。