豊田合成は、e-Rubberセンサーを用いた触覚付きロボットハンドの実用化に向け、ロボティクス・サービスを提供する株式会社QBIT Robotics(本社:東京)に出資したと発表した。 出資額は1億2,000万円、出資後の出資比率は7.6%だ。

 QBIT Robotics(キュービット・ロボティクス、以下QBIT社)社は外食業やエンターテイメント業などのサービス業界向けに、人と協力して仕事をする「協働型ロボット」を中心としたシステムを開発し、労働力不足などの社会課題の解決策となるロボティクス・サービスを提供するスタートアップ。


 豊田合成は、e-Rubberセンサーを用いて、従来のロボットにはなかったモノの形状や硬軟などを感知できる「触覚ハンド」を開発しており、QBIT社のロボットシステムと組み合わせることで、人により近い仕事を行なえるロボットを実現する。e-Rubberは電圧を加えると収縮する次世代ゴムで、ロボット向けの軽くて柔らかい人工筋肉として活用できる。


  また、外部からの圧力などで変形すると内部の蓄電量が変化する性質により、微妙な圧力変化を高精度で


  感知できる柔らかい触覚センサーとしての機能も持つ。


 今後、両社は少子高齢化社会を支える実用的なロボットの普及を目指して、コラボレーションを加速させていく。なお、その第1弾として、豊田合成の触覚ハンドを、ロボットカフェ「&robot café system」に導入する計画だ。

QBIT社が UCCグループと 共同し実現する ロボットカフェの パッケージ 「&robot café system」

 豊田合成の出資額は1億2000万円、出資後の出資比率は7.6%となる。また今回の第三者割当による増資では、豊田合成のほかに、森トラスト、そのたVCなど計5社が割当先となった。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 豊田合成、ロボティクス・サービスを提供するQBIT Roboticsに出資