リコーインダストリアルソリューションズは、革新が求められる車載HMI分野に向けて、2018年11月に開発したレーザースキャン方式車載HUD(ヘッドアップディスプレイ)用プロジェクションユニットの世界初(2019年5月、同社調べ)の量産化を図るため、同社鳥取事業所にレーザーHUDの量産ラインを構築することを決定した。レーザーHUDは2020年に量産体制を構築し、2021年に出荷を予定している。

 本決定により鳥取事業所の設備投資等を行うこととなり、これを支援する鳥取県および鳥取市と、2019


年5月30日に事業拡大に係る協定書の調印を行った。




 HUDは、車速やナビゲーションなどの情報をフロントウインドウに投影するもの。従来のカーナビゲーションシステムやメーターに比べ、ドライバーの視線移動を減らすことで、運転時の疲労軽減やよそ見による事故のリスクを低減するメリットがある。さらに、今後は車両に設置された様々なセンサーとの連携によるドライバーへの高度な注意喚起やAR(拡張現実)技術の実現が期待されている。


 リコーインダストリアルソリューションズは、そのような高度化するニーズに応えるためリコーのレーザー描画技術、および車載HUD用途で新たに自社開発した2軸MEMS(微小電気機械システム)スキャナーを用い、 レーザーHUDの開発に成功した。




 今後、リコーインダストリアルソリューションズは、ニーズが広がるHMI分野でさらなる事業拡大を図るべく、本分野における量産体制を構築し、生産能力の拡大を図っていく。

搭載イメージ

情報提供元: MotorFan
記事名:「 リコーインダストリアルソリューションズ:世界初、レーザースキャン方式による車載HUD用プロジェクションユニットの量産を決定