世界的に叫ばれる環境問題への対応など、自動車メーカーは積極的にダウンサイジング化を進めている。高級車ブランドのメルセデス・ベンツにとってもこの時代の流れは例外ではなく、過去には何度も「V12生産中止」が噂されていた。それが、ついに現実となったのだ。
「ファイナルエディション」モデルに搭載されるのは、630ps/1000Nmの6.0ℓツインターボ・エンジン。エンジンのスペックに変更はないものの、内外装にスペシャルな仕様が施されている。
エクステリアで目を引くのは、フロントのエアインテーク部とリヤのディフューザー、20インチホイールに採用された品格のある銅色だ。ダークカラーのボディに彩りと高級感を与える絶妙な“差し色”は、インテリアにも採用されて統一感を出している。エクスクルーシブブラックのナッパレザーには銅色のステッチが施され、各種パネル類は深みのあるハイグロスのブラックに精悍なカーボンファイバーを組み合わた特別仕様となっている。
リヤシートは、ファーストクラス級のマッサージ機能や快適性を重視したリクライニング機能を持ち、「マジックスカイコントロール」と呼ばれるパノラマルーフをはじめ、温度調節式のカップホルダー、ビジネスコンソールを備える。