富士スピードウェイでは、180km/hの速度リミッターが切れた状態で、1分55秒くらい。ストレートエンドの最高速は250km/h弱は出ているはず。鈴鹿サーキットでは、2分25秒くらいかな」
と、他車のタイム実績やスペック、試乗でのフィーリングから、予想タイムを即答した織戸選手。570psのR35GT-Rにはかなわないまでも、ナンバー付きの市販車そのままでこれだけのタイムを出せるとは、かなりのハイポテンシャルぶりをうかがわせる。
ではサーキットでアタックすると、乗り味はどのようなものなのか。これだけのタイムを出すくらいならば、スパルタンなコーナリングマシンなのか?
「電子制御のリアデフが乗り味に大きく影響しているけれど、袖ヶ浦フォレストレースウェイでのプロトタイプ試乗では、ウエット路面で、しかもタイヤとのマッチングが適正とはいえなかった。
でも、この電子制御リアデフは、ドライ路面ならばイメージは大きく変わるはず。ワザとスライドさせるような走りではなくて、リアの接地を維持して、グリップさせてスムーズに速く走らせようとすると、とても曲がりやすくていい感触だろう。