しかし、それから2年後ぐらいに取材で元愛車のそれに乗る機会があって、「やっぱりいいな」ということになり、コンディションのいいものを買ってきて、全部バラバラにして仕上げたのが、ここに載せた赤いスープラだ。 すると、今度は稀少なエアロトップのターボ車が中古車で出てきて、プチレストアを施したのが、ガンメタのスープラだ。ほかにも2002年式の最終型ターボ/AT/走行1万2000㎞/フルノーマル/雨天未使用/シルバーという物件を所有する。
そんな織戸選手に新型90スープラをどう思うか、聞いてみた。すでにオーダーを入れているくらいだから、肯定的ではあると思うのだが……。 「ポルシェやBMWのような、アダルトに乗れる国産車がやっと出たという感じ。昔、走っていた大人がもう一度スポーツカーに乗ってみたいと思うときに、ピッタリのクルマだと思う。直6エンジンが収まるロングノーズや、後ろ寄りのドラポジ、ルーフからリアに掛けてのデザインに伝統が引き継がれ、80から20年経ってからの新型なら、こうだよね!というフォルムに仕上がっている。乗った印象はポルシェGT3みたいなギンギンのスポーツカーじゃなく、どちらかといえば、グランドツーリング的。ハンドリングはショートホイールベースだけにシャープだったりはするが……。しかし、最初からスポーツカーでなくてよかった。チューニングできる部分がいっぱいあるからだ。ブーストアップで500PSぐらいは出ると思うから、そんなパッケージで楽しみたいね」とのことである。