そこには本物のチューニングカーが勢揃いしているのだ。
1983年に産声をあげた東京オートサロン。第4回までは『東京エキサイティングカーショー』として開催され、会場も東京国際見本市会場(晴海)だった。当時は“チューニングカー=違法改造車”の時代。アンダーグラウンドな存在だったチューニングカーが一堂に会するイベントは、それだけで十分に画期的だった。
第5回から今の『東京オートサロン』へと名称を変え、会場も東京国際見本市会場から有明ビッグサイト、そして幕張メッセへと移り、回を重ねるごとに規模を拡大してきた。
と同時に、ベース車を含めてチューニングやカスタムも多様化。かつてはチューニングと言えば速さを求めるためのモノであったが、内外装やオーディオなどのカスタムに重きを置いた出展車両が増え、昔ながらのチューニングカーが少数派になってきたのも時代の流れだ。
しかし、北ホールの一角に13のショップがブースを構える『CLUB RH9』エリアには、パワー系チューンが施され、走りの性能をブラッシュアップしたリアルなチューニングカーが勢揃い。
R32からR35まで6台のGT-Rを並べたトップシークレットを始め、S660とスイフトスポーツを出展するトップフューエル、ランエボとインプレッサWRX STIが並ぶガレージGフォース、RX-7カブリオレ(FC3C)のオリジナルマフラーを発売したREウイングなどチューニングカー好きも納得のラインアップ。
北11ホールには、往年の『東京エキサイティングカーショー』を思い起こさせる雰囲気が漂っているのだ。