発売より2年間で当初の目標を大幅に上回る400台のオーダーを受けるなど、好評を持って受け入れられているNSX。今回の改良ではドライバーと車の一体感が生み出す操る喜びをさらに追求。また、デザイン面でもNSXの特徴であるワイド&ローフォルムに磨きを掛けた。

ドライバーと車の一体感が生み出す、操る喜びを追求

 市街地からワインディングロード、またサーキットでの限界走行域まで、あらゆるシーンでのコントロール性や、アクセル操作におけるドライバビリティ、路面の接地感のさらなる向上を目指し、ダイナミクス性能を進化させた。新開発の専用タイヤを採用すると共にサスペンションの各部を見直し。フロントスタビライザーを26%、リヤスタビライザーを19%、リヤコントロールアームブッシュを21%、リヤハブを6%とそれぞれ剛性を高め、車としての基本性能を向上、合わせてNSXの魅力のひとつである、走行シーンに応じて最適な車両特性を選択できる「インテグレーテッド・ダイナミクス・システム」の各モードの制御を最適化。アクティブ・ダンパー・システム、VSA、EPSの各制御や「SPORT HYBRID SH-AWD」の駆動配分制御を熟成させた。これにより低中速域での切れの良いハンドリングと高速域での安定性を高次元で両立させ、限界走行域においても、コーナリング時の高いGでのコントロール性や車両安定性を追求している。

サスペンション各部の剛性アップによりポテンシャルを高めた。

統合制御システムの最適化によって高い安定性と限界性能を高次元で両立。

NSXの個性を更に印象づける、質感の向上や新色の追加

 ワイド&ローなスタイリングをより際立たせるため、フロントグリルをシルバーからボディ装飾に変更したほか、前後のメッシュパーツやオプション設定の各種カーボンパーツを、従来のマット仕上げからグロス仕上げに変更。質感を高め、シャープな佇まいを強調した。




 ボディカラーには新たに「サーマルオレンジ・パール」を追加。初代NSXで採用していたイモラオレンジ・パールにインスピレーションを受けながら、現在の塗装技術の活用で、より鮮やかなオレンジとして刷新。またオプションのカーボンセラミックブレーキローターにも、ブレーキキャリパーの新色としてオレンジを追加した。さらにインテリアでは、上質感漂う新色としてインディゴを追加したほか、レッドを、オプションのセミアニリンフルレザーパワーシートでも選択可能とした。加えて、これまでオプション設定のカーボンファイバーインテリアスポーツパッケージの一部だったアルミ製スポーツペダル&フットレストが標準装備化されている。

初代NSXのイモラオレンジ・パールを現在の技術でより鮮やかにリファインした新色のサーマルオレンジ・パール。

カーボンセラミックブレーキローターのキャリパーにもオレンジを追加。

カーボンパーツはマット仕上げからグロス仕上げに変更。

新たにインテリアカラーとして加わったインディゴ。

また、NSXオーナーでもある佐藤琢磨選手によるインプレッション動画(フルバージョン)を下記のホームページで公開している。

https://www.honda.co.jp/NSX/

■全国メーカー希望小売価格




NSX 2370万円(消費税込み) 

情報提供元: MotorFan
記事名:「 よりダイナミックに、より上質に。ホンダNSXがモデルチェンジ