ボディサイドを抉るようなラインや後端に掛けてなだらかに下がっていくルーフライン、そしてリヤドアハンドルを目立たせないような処理など、開発者自身が「実用性は割り切った」というほど見た目にこだわったC-HR。とはいえ、ハイブリッドやシャシーなどは実用車の鑑であるプリウスから継承している。ちなみに、1.2Lターボも用意する。
まずは、全体のサイズ比較から。
三菱エクリプスクロス Gプラスパッケージ 全長×全幅×全高:4405×1805×1685mm ホイールベース:2670mm ミラーtoミラー:2170mm
ボディサイズを比較すると、C-HRよりは大きいところが特徴。クーベのようなデザイン性と実用的なパッケージングが絶妙にバランスされている。三菱エクリプスクロス Gプラスパッケージ
全長×全幅×全高:4405×1805×1685mm
ホイールベース:2670mm
車重:1550kg
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
最高出力:150ps(110kW)/5500rpm
最大トルク:240Nm(24.5kgm)/2000-3000rpm
トランスミッション:CVT
駆動方式:4WD
最小回転半径:5.4m
JC08モード燃費:14.0km/ℓ
車両本体価格:309万5280円
トヨタC-HR G-T 全長×全幅×全高:4360×1795×1565mm ホイールベース:2640mm ミラーtoミラー:2045mm
エクリプスクロスとの比較で際立つのは全高の低さ。空気抵抗を抑えて燃費を低減できる反面、室内高は低くなるため、流麗なデザインと後席や荷室の実用性はトレードオフとなる。トヨタC-HR G-T
全長×全幅×全高:4360×1795×1565mm
ホイールベース:2640mm
車重:1470kg
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
最高出力:116ps(85kW)/5200-5600rpm
最大トルク:185Nm(18.9kgm)/1500-4000rpm
トランスミッション:CVT
駆動方式:4WD
最小回転半径:5.2m
JC08モード燃費:15.4km/ℓ
車両本体価格:277万5600円
ラゲッジスペース比較の前に、インパネと前席・後席も比べてみよう。
三菱・エクリプスクロス Gプラスパッケージ 室内長×室内幅×室内高:1870×1490×1240mm
悪路走行時に車体の傾きがわかりやすい水平基調のダッシュボードを採用。三菱らしいこだわりが込められている一方、タッチパッドコントローラーやヘッドアップディスプレイなどの最新デバイスも多数採用し、所有欲を満たす先進感と実用性も備える。リヤシート高:700mm 後席は足元のスペースが広い上、200mmのロングスライドと9段階のリクライニングが備わり、アレンジ性も高い。 | フロントシート高:650〜710mm 前席は大きなサイドサポートを備えるスポーティな形状を採用。一部には本革シートもオプション設定される。 |
トヨタ・C-HR G-T 室内長×室内幅×室内高:1800×1455×1210mm
エクリプスクロスとは対照的に、曲線を用いた左右非対称のデザインを採用。全車に本革巻きステアリングホイールが標準装備され、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールも備わるなど、上質感や先進性ではC-HRも負けていない。リヤシート高:560mm 低重心設計のため頭上クリアランスは意外と広いが、後席膝前スペースはエクリプスクロスより狭い。 | フロントシート高:570〜610mm 着圧を適度に分散して座り心地のよさを追求した設計。写真の表皮は上級ファブリックとブラウンの本革を組み合わせたコンビ仕様だ。 |
三菱・エクリプスクロス Gプラスパッケージ
通常時:奥行き760mm 高さ730mm後席格納時:最大奥行き1690mm 最小幅1000mm後席を前方にスライドさせれば荷室の奥行きを200mm拡大可能。その状態で9インチのゴルフバッグ4個を積載できる。6対4分割可倒機構や大容量の床下収納も備わり、とても実用的だ。
トヨタ・C-HR G-T
通常時:奥行き770mm 高さ675mm後席格納時:最大奥行き1660mm 最小幅950mm通常時の奥行きは770mmあるので、日常的な用途には十分な広さ。だが、エクリプスクロスと比べると天地高の低さは否めず、縦に荷物を積み上げていく使い方にはあまり向いていない。