対するルノー・メガーヌR.S.は、現行モデルが四代目となる。もちろん、ターゲットはFF車世界最速だ。エンジンは、279ps/390Nmのスペックを誇る1.8ℓ直4ターボで、トランスミッションは6速DCTだ。
まずは、全体のサイズ比較から。
ルノー・メガーヌR.S. 全長×全幅×全高:4410×1875×1435mm ホイールベース:2670mm ミラーtoミラー:2060mm
ルノー・メガーヌR.S.
全長×全幅×全高:4410×1875×1435mm
ホイールベース:2670mm
車重:1480kg
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
最高出力:279ps(205kW)/6000rpm
最大トルク:390Nm(39.8kgm)/2400rpm
トランスミッション:6速DCT
駆動方式:FWD
最小回転半径:5.2m
JC08モード燃費:13.3km/ℓ
車両本体価格:440万円
ホンダ・シビック・タイプR 全長×全幅×全高:4560×1875×1435mm ホイールベース:2700mm ミラーtoミラー:2085mm
ホンダ・シビック・タイプR
全長×全幅×全高:4560×1875×1435mm
ホイールベース:2700mm
車重:1390kg
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
最高出力:320ps(235kW)/6500rpm
最大トルク:400Nm(40.8kgm)/2500-4500rpm
トランスミッション:6速MT
駆動方式:FWD
最小回転半径:5.9m
JC08モード燃費:12.8km/ℓ
車両本体価格:450万360円
ラゲッジスペース比較の前に、インパネと前席・後席も比べてみよう。
ルノー・メガーヌR.S
カーボン調のトリムと各部のレッドアクセントが目をひく。ステアリングホイールはD形状。EDCだけに2ペダルであり、大型のフットレストが設けられている。シフトパドルはコラム固定式で、操作性を考慮し上方に大きく伸びる大型形状である。センターコンソールはタッチ式のスイッチとダイヤルノブを組み合わせている。Cセグハッチバックだけあって後席は充分な居住性を備える。足元スペースも不足なし。シートは左右席の乗員が座る部分をえぐったバケット状で、座ると表面はやわらかいが沈み込みは少ない。中央席のシートベルトは巻き取り部も背もたれに内蔵されている。座面および背面の表皮には人口スエードのアルカンタラを使用、ステッチは赤い糸とした。 | ルノー・メガーヌR.S.は先代は戦闘的なレカロ製のフルバケットシートを標準装備していたが、新型のシートは見た目がおとなしい。しかし、その基本性能は高い。着座位置は低め。頭上にはヘルメットを被っても問題ないヘッドクリアランスを確保している。ヘッドレストの中央にはR.S.の刺繍を施す。ベルトのウィービングにもレッドストライプを入れている。 |
ホンダ・シビック・タイプR
ステアリングホイールはD形状。シフトノブはいずれの角度によっても感触が変わらない球形としている。ダウンシフト時にエンジン回転数を自動的に調整するレブマッチシステムを備える。電動パーキングブレーキを採用したのもトピックだ。ABCペダルにはステンレス製のカバーを装着する。後席の表皮はジャージー素材で、軽量化を追求して2名掛けとした。 | 前席はヘッドレスト一体型の剛性感に富んだ形状。表皮は人口スエードとメッシュ構造のファブリックを組み合わせる。 |
ルノー・メガーヌR.S
通常時:奥行き760mm 最小幅1110mm最大時:奥行き1530mmラゲッジフロアは開口部から一段落としたタイプで容量を稼ぐ。開口部は無理に広げていない印象で、剛性確保にも寄与しているのだろう。後席背面は6:4分割式で、倒した際には傾斜が残る。ヘッドレストは外していない。
ホンダ・シビック・タイプR
通常時:奥行き930mm 最小幅1030mm最大時:奥行き1810mm開口部を大きくとりながら、標準車に対して構造用接着剤を塗布することで剛性を確保した。後席背面は4:6分割式で、倒せばほぼ水平状態となる。容量は420ℓと膨大。サイド巻き取り式のトノカバーがユニークだ。