ちなみに、秋田県では昨年中に48カ所のゾーン30を整備し、今年、さらに4カ所が追加されるとか。秋田県警はかなり熱心に生活道路での取締を実施しているので、地元民はもちろん、県外ドライバーは要注意!
「金曜日朝7時15分頃、30km/h制限道路を約55km/hで走行中、赤い光が一瞬でパシャリ。後日(1週間後)自宅へ電話があり地元の警察署へ出頭してくださいとの呼び出しがありました。取り調べ室へ入れられ、調書を取られ速度超過25km/hの青切符をもらいました。取り調べの時「どうして30km/h制限道路で取り締まりをやるのか」と質問してみました。返事は「子供の安全を守るため」とのこと。「どうして30km/h制限道路の2/3を走行してから捕まえるのか、道路の入口で警察官が立っていたほうが、みなゆっくり走行するので安全ではありませんか?」と問いかけてみました。返事は「それも一つでしょう」言われました。写真を見せてもらいましたが、自分の顔は黒くて判別できませんでしたが、その日、その時間にそこを通行していたのは間違いなかったので反則金を支払いました」
注目ポイントは、「写真を見せてもらいましたが、自分の顔は黒くて判別できませんでした」という一文。なにしろオービスによって速度違反者を検挙するには、違反車と運転手が特定できることが必須条件。そのために高性能カメラと赤外線ストロボを使い顔とナンバーをはっきり写せるようなセッティングがなされている。撮影しても何らかの事情で特定にいたらなかった場合は、呼び出しを中止することもあるくらいだ。が、今回は、「判別がつかない」レベルで検挙に踏み切っているのだ。
前回、愛知県の事例で、写真を正式な証拠として使う意志はなく、あくまでも「警察官の現認」を検挙の根拠証拠としていのではないか? と推測したが、この今回の事例を見る限り、その推測がなおさら現実味を帯びてくるというものだ。
もし、「さい」さんが写真を見て、これは自分では無いと証言したら、警察は一体、どうするつもりなのか? 「これは自分です」と素直に認めた場合、逆に、犯罪を犯したわけではない(反則行為)のに本人の許諾を得ず勝手に写真を撮ったことになり、警察は不利になるはずなのに、だ(憲法13条違反)。まさか、それをうやむやにするために、わざと黒く加工したのでは? と勘ぐりたくなるというものだ。あくまでも現認を盾にするのならば、写真など撮らなければいいのにとすら思ってしまう。
いずれにしても、今回の事例で、警察による移動オービスの運用に関する疑惑が、ますます深まったということは間違いない。今後、青切符で検挙される人は続々と増えることが予想される。不幸にも、青切符で後日呼び出し&検挙の憂き目にあった人は、ぜひ、当情報局へご報告を!