トヨタが8月2日から発売を開始したカローラスポーツの6速MTモデル。1.2ℓエンジン搭載車のFFモデルは、新開発の6速MTであるiMTを選ぶことができる。

1.2ℓ直4ターボエンジンを積むカローラスポーツ。6速MTを選ぶことができるのだ。

カローラスポーツに6速MT車を追加!! 210万6000円で最新Cセグハッチバックを最新MTで操れる!新開発のMT、iMTとは? トヨタ・カローラスポーツの1.2ℓターボには、6MT仕様があるのだ!

 新型カローラスポーツのコンベエンジンバージョンである1.2ℓ直4ターボエンジン(8NT-FTS)搭載のX、G、G"Z"の3グレード、どれでもCVTと6速MTが選べるようになった。


 クルマ好きのおじさんたちは、「お、MTが選べるのか!」と色めき立つところだが、想定ユーザーである若者層にはMTはどう受け止められるのだろう?




 まずは価格を比べてみる。


中間グレードのGは


MTモデル:222万4800円


CVTモデル:225万7200円


で、MTが3万2400円お安い。


 車重は


MTモデル:1300kg


CVTモデル:1310kg


と10kg、MTが軽い。


 新型MTは、従来型MTと比較して、7kg軽く、全長でも24mmもコンパクトに仕上がっているのに、重量差は10kg。最新のCVTの軽さを実感するところだ。




 もっと驚くのは、燃費。かつては2ペダルAT(CVT)より、MTの方が燃費がよかった(トランスミッションの伝達効率がMTの方が高いため)ものだが、エンジンとトランスミッションの協調制御が進んで、いまやAT/CVTの方が良好な燃費値をマークするのが一般的になった。とはいえ、たとえば、WLTCの高速道路モードとなれば、MTの素の伝達効率の高さが際立つか、と思ったのだが、実際の数値は、次のようになっている。






燃費は6MTが


WLTCモード:15.8km/ℓ


市街地モード:12.5km/ℓ


郊外モード:16.0km/ℓ


高速道路モード:17.7km/ℓ


JC08モード:16.4km/ℓ




CVTが


WLTCモード:16.4km/ℓ


市街地モード:12.9km/ℓ


郊外モード:16.9km/ℓ


高速道路モード:18.2km/ℓ


JC08モード:19.6km/ℓ




 というわけで、どのモードでもMTがCVTに負けてしまうのだ。


 燃費で勝てなくて、車重も価格もほぼ同等。それでもMTを選ぶユーザーを、もちろん本サイトは応援したい。MTでクルマを操る愉しさがもはや伝統芸能の域に達していようとも、それをあえて選ぶ、カローラスポーツのユーザーのボリュームが、トヨタの想定より多いことを願っている。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 いまや燃費はCVT。新開発MTが選べる新型カローラスポーツ CVTと比べて燃費はどうなの? 価格は?