さらにリアディフューザーの形状を高効率化できたのはテールエンドパイプを、セナと同様に上方排気としたことだ。これはもちろんエアロダイナミクスに有利だが、パイプ長を低減することで約13kgもの軽量化にも貢献した。なお、このエンドパイプの形状を実現するために、テールエンドは74mm延長されていることが、車名のLTの由来になっていることは言うまでもない。
軽量化は徹底している。もともと全車、軽量なカーボンモノコックを採用するマクラーレンだが、この600LTでも同様だ。さらにボディパネルのアルミをCFRP製に置き換え、ダブルウイッシュボーン、アップライト、アンチロールバーを専用品に替え、エアコンやオーディオなどの快適装備を省き、薄板ガラスを採用するなど涙ぐましい努力の甲斐あって、合計して82.5kgも軽量化できたという。なおエアコンのレスオプションは現時点で1台のみという。
軽量化はもちろん室内にもおよび、セナ用に開発された超軽量カーボンシートも選択可能だし、これもセナ同様のカーボン製フロントフェンダーもオプションで選べる。これらの軽量化パッケージを装着すると、乾燥重量で1247kgと驚異的である。ちなみにタイヤはセナと同様のピレリ・トロフェオRを採用しており、サーキット走行性能の高さをかさ上げしている。
600LTの生産は2018年10月から1年間のみ。生産台数はその期間どれだけ生産できるかにかかっている。